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17限目:山手トンネルプレミアムバスツアー

開催概要

2010年3月 いよいよ山手トンネル(3号渋谷線~4号新宿線)が開通します。開通区間は、大橋ジャンクションから西新宿ジャンクション間4.3キロで、3号渋谷線から4号新宿線を結ぶこのルートが誕生することで、ルート選択の幅が広がり、所要時間も短縮されます。

首都高講座では、開通に先駆けて特別に山手トンネル(3号渋谷線~4号新宿線)をバスでご案内する「プレミアムバスツアー」をご用意しました。この機会にいち早く新しい山手トンネルのドライブを体験しながら山手トンネルの建設や、防災、そして環境について学びましょう。

刻々と完成形に近づく山手トンネルを体験できるチャンスです。開通前の山手トンネルをご案内する首都高講座は今回が最後ですのでお見逃しなく!

※バス乗車区間以外はすべて徒歩で見学していただきます。
大橋ジャンクションと換気所内で階段の上り下りがあります。エレベータ等はございませんのでご予めご承知おきください。

コース名 17限目
講座場所 建設中の 山手トンネル
講座日時 平成22年2月9日(火) 14:00~16:30
募集人数 50名(18歳以上)
参加費用 無料

開催報告

平成22年最初の首都高講座は「山手トンネルプレミアムバスツアー」と題して、バスに乗車して開通前の中央環状線山手トンネル(3号渋谷線~4号新宿線)を走行。途中換気所で下車し徒歩で見学した後、再度バスに乗車して大橋ジャンクションを見学するという、まさにプレミアムな講座となりました。今回、参加人数50名に対して492名もの方からご応募いただき、改めてその関心の高さを実感し感謝するとともに、人数を再調整し、定員数を20名プラスした合計70名にご参加いただけることとなりました。

大橋ジャンクションに集合し、中央環状線山手トンネル(3号渋谷線~4号新宿線)の開通効果や環境への取り組み、防災などについて説明させていただいた後、3台のバスに分乗し、いよいよプレミアムバスツアーの幕開けです。

バスは山手トンネルを時速20キロほどで走行。真新しいアスファルトに参加者も釘付けです。 富ヶ谷出入口付近で一旦停車し、代々木換気所を徒歩で見学します。 大きく横たわった黄色と青の筒。これはトンネル内の排気ガス処理設備のひとつ「換気ファン」です。このファンにより、低濃度脱硝設備で浮遊粒子状物質(SPM)を80%以上、二酸化窒素(NO2)を90%以上取り除いたあとの空気が45メートルの換気塔から100メートルの高さまで吹き上げられます。 その先の扉を開けると、いくつもの丸い筒が並んでいる部屋にたどり着きました。ここには、換気ファンから出る音を低減させるための消音装置が設置されており、電車の走るガード下くらいの音もこの消音装置を通すことによって静かな公園程度の音に低減されます。 山手トンネルは、人にも街にもやさしい環境技術を結集させています。

換気所を出て山手トンネルに戻り、火災の延焼を防ぐ「水噴霧」を実際に体験しました。スタッフの傘がたわむほどの水量に「おぉ~!」という歓声が。山手トンネルは、消火器・泡消火栓を50メートル毎に設置。非常電話、テレビカメラは100メートル毎に多数設置しており、安心で安全なトンネルをめざして、国内最先端の防災安全設備を完備しています。

再度バスに乗車し、大橋ジャンクションを走行。 赤は都心環状線方面、青は東名方面と、走行支援のために色分けされた路面や標識板、視線誘導灯や警戒ゼブラ板など、スムースなドライブを実現するための設備を見学し、その後、徒歩で大橋ジャンクションの屋上にあがりました。ここは後に緑化され、人と自然が共生し四季折々の自然が楽しめる公園となります。 屋上から階段で地上におり、首都高講座は終了です。最後まで受講いただきありがとうございました。

開通により、首都高や一般街路の交通も流れが良くなり、年間に代々木公園約60個分のCO2削減につながります。 のぞみ、つながる。未来へ、つながる。中央環状線山手トンネル(3号渋谷線~4号新宿線)は平成22年3月28日16時、いよいよ開通です。