開催概要

首都高講座22限目は、親子で楽しめる自然学習プログラム(ビオトープ)をご用意しました。
ビオトープとは、「地域の野生のいきものがくらす場所」という意味です。

高速埼玉新都心線が通る“見沼たんぼ地域”は、首都近郊に残された貴重な緑地空間であり、高速道路と自然環境を調和させるべく、本来の自然環境を復元し、多様な生きものの生活空間を創り出すため、見沼たんぼ首都高ビオトープ(延長1.7km、面積6.3ha)を整備しました。

見沼たんぼ首都高ビオトープは整備後4年目をむかえ、池や湿地で希少な昆虫類や植物、またこの地域では30年位見られなかったホンドキツネなども観測されています。

講座当日は、13時に首都高本社前に集合し、そこからバスに乗ってさいたま市見沼区まで移動します。
すくすくと育つ高架下のビオトープの姿をご覧いただき、専門の研究員によるビオトープ講座(希少な昆虫さがしやザリガニ釣り、小魚の放流体験など)を通じて、生態系を保つための取り組みの一端に触れてみてはいかがでしょうか?


昨年の首都高講座の様子

コース名 22限目
講座場所 埼玉新都心線高架下
講座日時 平成22年8月5(木)13:00~17:00
募集人数 20組40名(小学生以上のお子様と保護者の方)
参加費用 無料

開催報告

どこまでも青い空と、ビオトープの周りに広がる見沼たんぼの青々とした稲穂に迎えられた22限目は、親子でビオトープの自然を体験してもらうことをテーマに開催しました。

まず、埼玉県生態系保護協会の方から、ビオトープについてのお話や、訪れる鳥や生き物の種類を聞き、その後、昆虫採集やザリガニ釣りなどを通じて、生き物と自然環境についての体験学習をしました。
加えて、この日はビオトープ内にある池に魚が棲みついてくれるように、またそれによって訪れる動物も増えてくれることを願って、近くの芝川で採取した魚を参加した子供達に放流していただきました。

首都圏近郊に残された数少ない大規模緑地空間である見沼たんぼと、高速道路とを調和させるために本来の自然環境を復元する。これが、「見沼たんぼ首都高ビオトープ」を整備する目的です。ビオトープが完成して4年目を迎えましたが、苗木から育てた若木がこの地域の自然になじむまでには10年以上の年月が必要で、まだまだ育成中です。しかし絶滅危惧種であるホンドキツネが最近見かけられるなど、順調に生き物達が暮らしやすい環境に育っています。

スタッフの私も、この日ビオトープ初体験。参加者の皆様と一緒にいろいろなことを学び、体験して、本来ある自然環境を守り、多様な生き物の生活空間を創り出すことがとても大切だということ。それは一時的ではなくずっと続けていかないといけない事だと感じました。
「首都高」と「ビオトープ」という意外な組み合わせ。実は、地域の皆様の生活と密着した首都高だからこその取り組みなのです。

ご参加いただいた皆様、真夏の日差しの中、最後まで講座を受講いただきありがとうございました。