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26限目:大橋JCT品川線連結部と山手通りの整備について学ぼう

開催概要

平成22年3月28日に山手トンネルの高速3号渋谷線~高速4号新宿線が開通し、中央環状線の整備は最終区間の中央環状品川線(9.4km)を残すのみとなりました。

今回の講座は、「中央環状品川線と高速3号渋谷線を結ぶ大橋連結路の工事」・「中央環状新宿線にあわせて整備を行っている山手通り(環状6号線)の拡幅工事」について学んでいただきます。

大橋連結路工事は、地上の道路の交通を確保するため、地中で2つのシールド(品川線本線シールド・大橋連結路シールド)を接続するという高度な土木技術を採用しています。

講座では、シールドマシンを発進させる立坑の構築状況やエントランスなどをご覧いただく予定です。 山手通りについては、地下部分に中央環状新宿線を建設した後、順次地表面の山手通りの整備を行っており、その整備状況についても学んでいただく予定です。

みなさんからのご応募、お待ちしています。

コース名 26限目
講座場所 大橋JCT 他
講座日時 平成22年10月28(木) 14:00~16:30
募集人数 20名(18歳以上) 1枚のはがきで1名、または2名申し込めます
参加費用 無料

開催報告

首都高講座26限目。「大橋JCT品川線連結部」と「山手通りの整備」についての講座でした。

今回、はじめに講義を受けた場所は、皆さんが普段走行する大橋JCTのループの中に位置しているPRルームです。 ここでは講座のひとつめの柱である大橋JCTと中央環状品川線の連結路の工事について学んでいただくということで、作業帯のスペースを大幅に縮小することを可能にした工法やシールドマシン駆動部の再利用、大橋連結路の施工ステップについて、また、大橋ジャンクションの屋上緑化など多岐に渡る説明を聞いていただきました。

次は実際に連結路の建設現場にむかいました。大橋ジャンクションの敷地に沿ったフェンスの中にある作業階段を降りて、山手通りの地下まで移動するとシールドマシンが発進する立坑のエントランスがあります。現在、連結路工事で使われるシールドマシンを組立て中。カッターを動かすモーターの取り付け部など組立て時にしか見ることができないレアな部分をご覧いただきました。受講者の方から、「組み立て中のシールドを見学できたのがとても興味深かった」と感想をいただきました。

その後、今回の講座のもうひとつの柱である山手通りの整備状況をご覧頂くためバスで移動しました。 山手通りは地下に中央環状新宿線を建設し、平行して、地上部の街路拡幅整備事業を東京都から当社が受託し行っています。

今回見学した山手通りの落合付近は、整備の進捗が早い箇所です。広い歩道内で歩道と自転車道を色分けし、街路樹が配置されるなど親しみやすい道路になっています。当日は整備についての説明後にその区間を少し歩きました。 最後に、山手通りの拡幅に合わせて、道路橋を架け替える建設工事について学びました。西武新宿線の中井駅付近の上にあるこの現場は、鉄道の運行を妨げないように、終電後の何時間かの間に少しずつ桁を送り出す工法で橋を架けています。受講者の方から、「何の工事か気になっていた場所を、今回説明してもらってよくわかった」と感想をいただきました。

この日の東京は最高気温でも10.1度と真冬並み、さらに雨も降る中、辛抱強く講座を最後まで受講いただきましてありがとうございました。