旬な首都高
首都高の「点検・補修デモンストレーション」
平成20年6月18日、首都高施設安全月間活動の一つとして、橋のメンテナンス技術やその重要性を理解していただくことを目的とした、橋梁の「点検・補修デモンストレーション」を、首都高速6号向島線駒形入路付近の高架下で実施しました。

デモンストレーションは、コンクリート橋の効率的な点検方法や、鋼橋に発生した亀裂の点検方法などの『点検デモ』、橋の長寿命化のために行う『補修デモ』などで、普段は見ることができない点検・補修を、たくさんの学生さんや記者さんと一緒に目の当たりにし、仕事を忘れて見入ってしまいました。
高所作業車に乗って、亀裂に触れるくらい近いところで作業を見ることができたのは初めての経験で、ヘルメットや安全帯を着けていても、思わぬ方向に動く作業車の上は怖くて足がすくみました。
今回、私が間近で見ることができたのは、橋脚の鋼材に発生した"数センチの亀裂"を補修する作業です。
「亀裂ができたなら、そこを埋める作業なのかな?」なんて考えていましたが、実際は私の発想とは全然違うものでした。
まず、走った亀裂の末端にストップホール(亀裂がそれ以上入らないようあける穴)をあけ(※1)、亀裂部分に刃を入れます(※2)。各ストップホールの左右同間隔に同じ大きさの穴を開け(※3)、表と裏に鉄板を当て、ボルトでしめて補修します(※4)。
「刃を入れた部分は何も埋めずに向こう側が見えたままだけど?」と思っていたら、亀裂が入るのは、その部分により力がかかるためなので、切断してかかる力を分散したうえで補強をするから大丈夫なのだそうです。
これは「主桁・横板交差部の当て板補強」という、国内では首都高だけが採用している補修方法で、時間の大幅な短縮とコスト削減を可能にしているとのこと。
現場での丁寧な仕事ぶりや、細部に気をくばった日々の地道な点検・補修作業が、首都高を丈夫で、長生きさせることにつながっているんですね。

