突撃!SHUTOKO

首都高カメラマンの平林靖敏さんに突撃!(その2)

シロクマ2000年から首都高の嘱託カメラマンの平林靖敏(ひらばやしやすとし)さんに2005年に出版された写真集「東京まちかど伝説」や日々の撮影秘話を語っていただきました。

 

 

 

シロクマ平林さんは首都高カレンダーの写真を撮られていますが、その際に気にかけていらっしゃることは何ですか。

 

2008年首都高カレンダー 

平林カメラマン首都高を入れて季節感を取らなくちゃいけないということです。カレンダーだけではなくて地図の表紙にも使いますから、季節感と構造物との兼ね合い、それを自分の足で見つけて、どこにもないようなオンリーワンのカレンダーを作らなければいけないと思ってます。

 

シロクマ首都高は建てる場所に色々な制約があるからこそ、複雑なカーブを描いているとか、構造美が際立っているところがありますよね。

 

平林カメラマン葛飾ハープ橋とか。

 

シロクマそうS字型の橋ですよね。そのような場所での撮影は、構造の特徴を考えて撮りますか。

 

平林カメラマンまず最初は構図ですね。誰が見てもいい写真にするためには構図が散漫になってはいけないし、行きと帰りは見る角度が違うので、場所によっては2度3度ととにかく歩きます。大黒パーキングエリアなどは、グルッとひとまわりしてしまいます。

 

シロクマ写真を撮るより歩いている時間の方が長そうですね。

 

平林カメラマンそう、1日に2万歩は歩きますよ。普段は8000歩あるくのも大変ですけどね。

    

 

シロクマ続いて、2005年9月に岩波書店から発売された平林さんの写真集『東京まちかど伝説』についてお話を聞かせてください。
2000年から約5年間をかけて撮影をされたということですが、写真集を拝見するともっと古く、懐かしいように感じました。その辺は意識されましたか。

  東京まちがど伝説 

平林カメラマン意識してます。東京はどんどん変わっていく街で、場所によっては1年でガラッと変わってしまうこともあります。例えば京都とか奈良は昔が100年、200年単位ですが、東京の昔は10年前くらいなんです。

 

シロクマそれを機会に東京を撮りはじめたのですか。

 

平林カメラマン前から撮ってはいたけれど、これを機会に6cm×6cmサイズのモノクロで撮ってみようと思いました。ちょうど2000年と2001年が世紀の境だったので、今の東京を記録しておくのに一番良い時期だと思いました。

 

シロクマモノクロで撮影されたのには理由があるのですか。

 

平林カメラマンモノクロ写真は、色で表現ができない分、構図がしっかりしていないとだめなんですね。きちっと頭で計算していないと見せられない。すべてのものには色があるけどモノクロ写真には色がない。黒か白かその中間のハーフトーンしかないですよね。

 

シロクマ作品は、街角の一部を切り取ったという印象なんですが。

 

平林カメラマンそう、どの変まで切り取っていくかというのが私のセンスというか、考え方になります。例えば建物だとどの辺まで入れておくかということです。全体を入れては駄目なものもあるんです。

 

シロクマ素人だとつい全部入れたくなりますよね。
人物が写っている作品もありますが、事前に承諾をとられたのですか。

 

平林カメラマンなんとなく視線があって暗黙の了解で・・・。
でもほとんど声をかけていません。そうでないと自然な作品にならないですからね。
一枚だけ記念写真風に中学生を撮りました。たまたま、自転車や猫が通りがかったり、人がいないと何か物足りないと感じたら通るのを待っていたこともあります。

 

シロクマ撮影場所は町を歩きながら決めるのですか。

 

平林カメラマン一期一会ですね。今日はどこに行こうかと考えて、小さな地図を片手に行き当たりばったりです。
23区はほとんどいっています。私は東京生まれなんだけれど、降りたことない駅もたくさんありました。初めて行った所も結構あって小旅行みたいで楽しかった。

 

シロクマ最後に「首都高を題材にした素敵な写真が撮りたい!」というジャンキーをはじめとする首都高マニアの方たちに良い写真を撮るためのアドバイスや、ここからだと必ず良い写真が撮れるよというおすすめの撮影ポイントがあったら教えてください。

 

平林カメラマン一般の方が立ち寄れる場所というと限られてきますが、大桟橋から撮る横浜ベイブリッジ。横浜港に客船が入港することがあるので、橋の下を通過する瞬間を撮るのがおすすめです。

 

シロクマレインボーブリッジはどうですか。

 

平林カメラマンレインボーブリッジは、お台場でしょうね。花火大会のときや屋形船の多い夏の暮れはじめに群青色の空を入れて撮ると屋形船の明るさもバランスがちょうどいいです。

 

シロクマ橋以外におすすめはありますか。

 

平林カメラマン千鳥ヶ淵付近では、都心環状線を入れながら春は桜、冬は雪景色をとることができます。あと埼玉新都心線近くの見沼田んぼ、5月下旬の早苗の頃や稲が実った頃がいい季節ですね。

 

シロクマそういえば平林さんはいつもフィルムで撮影されていますが、デジタル撮影はされないのですか。

 

平林カメラマンコンパクトタイプのものはもっていますよ。

 

シロクマ普段はそのカメラで撮影されているんですか。

 

平林カメラマンデジタルカメラは孫専用です。(笑)
デジタルカメラは何枚も遠慮なく撮って、気に入らないものは削除すればいいですし、すぐに確認できるので家族用には便利ですよ。

 


シロクマ平林カメラマンの作品は、首都高の地図やパンフレットなどに掲載されています。首都高のパーキングエリアなどにございますのでお立ち寄りの際はぜひご覧ください。

2008/06/13 突撃!SHUTOKO

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