突撃!SHUTOKO
『5号池袋線タンクローリー火災事故』復旧対策本部の要、長谷川和夫部長に突撃!(その2)
今回は、お客様に安全に首都高をご利用していただくためのさまざまな施策について、引続き保全・交通部の長谷川和夫部長にお話を伺います。
お客様に安全にご利用していただくための施策というのはあるのですか?
ITS(高度道路交通システム)があります。
ITSというのは、センサーなどで「ここのスピードが今落ちている」「渋滞している」などの情報を検知して、高速道路上にあるVICSビーコンと呼ばれる小さなアンテナのようなものから電波を出して、それを通行中の車のカーナビにリアルタイムの情報としてて提供するという方法です。
我々は安全運転の支援といっているんですが「前方に急カーブがあります」などの前方の道路状況や交通情報を事前にお客様にお知らせして安全運転につなげていただくというのが大きな目的です。
4号新宿線(上り)参宮橋カーブ区間についているのは知っていましたが、現在、何箇所に設置されているんですか?
35箇所あります。
えっ!そんなに!
永福入口で先の道路状況を知らせたり、外苑付近では赤坂トンネル内のリアルタイムの映像が出たり、東池袋の入口では、車が入ってくると「左から合流の車あり注意!」表示して合流車両が来ることを事前に伝えます。
ITS設置の成果は出ているんですか?
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設置箇所の事故数はかなり減っているので効果は表れています。
その他に未然に事故を防ぐための安全対策はありますか?
運転している方に注意をしていただくのが一番ですが、カラー舗装やゼブラ板、それからLED看板を使って「この先カーブ」「速度落とせ」などの注意喚起をしています。
それから、お客様に安心安全にご利用していただくために、日々点検をしています。
点検は目的や施設にあわせて、いろいろな種類があります。
お客様の一番身近なところでは、ドライビングに支障がないように、首都高の黄色いパトロールカーが2時間に1回全線を回り、路面は安全な状況か、落下物はないかなどを巡回点検しています。
2時間に1回、同じ箇所を巡回、点検するということですか?
そう。例えば3、4、5号線は1日13回くらい。13往復といったほうが良いのかな、ルートが決まっていて、行ってまた戻ってくる。
それから、1日1回は舗装が剥がれたりしていないか、ジョイントや遮音壁などの構造物に異常がないかなど、構造物を見るという視点で点検をしています。
高架下からの目視点検とかもありますよね。
それは1年に1回。
さらに首都高では、近くで直接触って点検する接近点検というのを全線にわたって5年でひと回りというスパンで実施しています。双眼鏡とかで見るではなくて、首都高の構造部分に本当に接近して詳細に見ます。
橋脚などに足場を設置して行うのですか?
橋脚の1本1本に足場をつけたり、高所作業車で近づけるところは高所作業車を使っています。
それは、首都高速道路のすべての箇所に5年に1回は、必ず手で触れて確認しているということですよね。それで見つかった損傷箇所はどれぐらいあるのですか?
平成19年で約5万件くらいありますよ。傷一つを1件と数えますからね。
補修は損傷の度合いに応じて、すぐに手を入れなくてはいけないもの、1、2年の間に補修しなくてはいけないもの、もうあと5年は様子を見れるものというふうにランク分けをしているのですが、なかなか減らないんですよ。
定期的な点検で発見された箇所の補修だけでも大変なのに、今回のような事故での補修があるとほんとうに大変ですね。
今回の復旧工事のために迂回をされたのに、そこでまた規制をやっているというのは、やっぱりお客様に理解していただけないだろうということで、通常の維持修繕工事を抑制しました。
交通開放ができて事故の復旧も一段落したところでが、すべて終わった訳ではないんです。
裏面吸音版などは残した足場の中で作業ができる状態にしてあるし、取り替えるほどではないけど少し損傷が出ている桁の補修や火災で煤けてしまったのでペンキを塗らないといけないとかね。
事故で損傷した箇所の中で、緊急性の高い部分や通行止めが必要なところの補修は完了しているけれども、それ以外の補修は今後行わなければならないと、これからもうひと頑張りということですね。
でもまあみんな人間なんでね、あまり無理ばかりもできないので、可能なところで体力を回復して頑張っていかないとと思っています。
今回やってきた工事期間短縮の工夫や様々な取り組みは、通常の業務の中にも生かしていけることなので、きちんと記録に残して今後の体制を強化していくために役立てていきたいと思います。
最後に、復旧に向けご協力いただいたお客様、24時間の工事にご理解いただいた沿道の皆様、及び関係機関の皆様方に心よりお礼を申し上げます。
5号池袋線タンクローリー火災事故の復旧を終えて、中央環状新宿線の開通効果を体験していただけるようになりました。
紅葉の美しいこの季節、秋を満喫する旅にぜひ首都高をご利用ください!

