突撃!SHUTOKO

首都高の東側を日々守っている東東京管理局に突撃!!

シロクマ今回は、首都高の東側を日々守っている東東京管理局の関口局長、大島保全部長、柄川工事事務所長にお話を伺います。

 

シロクマまず、東東京管理局の概要を教えていただけますか。

 

sekiguti_2.jpg関口局長首都高は3つの管理局で総延長295kmを管理しているのですが、そのうち東京線の東半分、  約108kmが東東京管理局の管理エリアです。湾岸線、中央環状線の東半分、平成21年2月に開通した晴海線などがあります。大規模な沈埋トンネルの東京港トンネルやレインボーブリッジ、かつしかハープ橋、荒川湾岸橋などの吊橋、斜張橋、トラス橋といった多様な大規模橋梁があるのが特徴です。

 

シロクマ東東京管理局の業務とは、どのようなものですか。

 

関口局長お客様が首都高を安心して利用していただくことを第一に業務を進めています。料金所におけるお客様対応やETC機器トラブルが発生しないような管理、そして、構造物の維持管理です。さらに首都高の高架下の清掃や管理も行っています。また、大きな花火大会やイベントを開催する団体に対してさまざまな協力を行っています。隅田川花火大会では、6号線両国ジャンクションから堀切ジャンクション間を通行止めにして、お客様の安全を確保しています。今年の3月には「レインボーウォーク」のために初めてレインボーブリッジを開放して、皆さんに楽しく歩いていただきました。管理局の業務は、すごく地道で、建設局のような華やかさはないのですが、日常業務を粛々とこなしていくことが最大の責務ですので誇りを持ってやっています。

 

シロクマ構造物の維持管理というのは具体的にいうとどのようなことをされているのですか。

 

大島部長oshima_2.jpg災害時に首都高を緊急輸送路として活用できるように、兵庫県南部地震級の地震にも耐えられる強度への耐震補強工事を実施しています。また、路面が凹んでいたり、ジョイントがガタついたりするとお客様の走行安全性が確保できなくなるので、各路線を定期的にパトロールカーで巡回し、路面上の落下物を回収したり、交通監視・点検などを行い、問題点を見つけた場合は緊急補修工事を行います。

 

関口局長大事なのは日々のお客様のための安心・安全・快適への取り組みです。ジョイントなどに段差ができて車の通行によって振動や騒音が発生する場合などは、沿道にお住まいの方々に大きな影響が出る場合もあり、できるだけ迅速に補修工事を実施しています。

 

シロクマ日々の維持・補修業務に加えて、計画的に大規模な補修工事を行っていますよね。そのひとつとして、9月27日から中央環状線内回りの四つ木、清新町付近でSFRC補強のための休日24時間一車線規制工事が始まりましたが、SFRC舗装工事とはどのような工事なのですか。

 

大島部長鋼床版の亀裂補修工事を行った区間に、今後亀裂が再び起きないように鋼床版の上に接着剤を塗り、鉄で出来た細かい繊維が入った鋼繊維補強コンクリート(SFRC:Steel Fiber Reinforced Concrete)を重ねて補強する工事です。

柄川所長 柄川所長写真車が通ると鋼床版の断面の硬さの違いで大きな歪みが起き、何回も車が通ることによって亀裂が生じます。これを疲労損傷と言っています。SFRC舗装工事を行うことによって、鋼床版が強くなり、歪みが低減され疲労損傷が起きにくくなり、開通から20年経っている中央環状線も飛躍的に寿命が延びるのです。

 

大島部長亀裂の補修は高速道路の下に足場を設置して日常的に行っています。小さい亀裂の場合はストップホールという穴を開けて補修し、大型車が多く通行する第一走行車線などの大きな損傷が出ているところはUリブの交換工事を行います。亀裂補修を終えた区間をSFRCで補強し、将来的にも亀裂が起きないように予防をしていくわけです。

 

シロクマつまり、振動や重交通による影響を予防するための補強工事ということですね。 SFRC工法というのはいつ頃から採用しているのですか。

 

柄川所長首都高が鋼床版の疲労損傷対策として有効な工法を公募し、応募されてきたSFRC工法をまずは神奈川管理局で試験施工しました。有効性が確認できたので、東東京管理局では、平成19年4月に中央環状線の葛西付近で夜間施工を実施し、11月には、湾岸線で休日に24時間連続して工事を行いました。

 

シロクマ休日に24時間連続して工事を行う理由は何ですか。

 

柄川所長SFRC舗装工事はとても手間のかかる工事ですので、夜間に行うと施工可能時間が極めて短時間のため1日に約5~10mと施工延長が短くなります。24時間連続して工事を行うことにより能率が上がり、約10倍の1日1ヶ所あたり90m施工できるようになりました。「お客様に10日ご迷惑をかけるより、1日だけで」という判断で休日24時間一車線規制工事を実施しています。さらに大型車が少なく、比較的渋滞も少ない日曜日に工事を行いますが、舗装を剥がす音の出る工程を深夜に行わないようにするために、朝5時から規制を行い7時頃から音の出る工事を行っています。

取材の様子 

シロクマ今後の中央環状線の休日24時間一車線規制工事の予定を教えてください

 

大島部長計画ですと平成21年度は、秋は内回り4回、冬は外回りを中心に4回、あわせて約12,000㎡の施工を予定しています。外回りの工事の際は、東京ディズニーランドへ向かうお客様にご迷惑をおかけすることになるので、1月~3月前半までの交通量が少なく、冬休み後と春休み前の利用者が比較的少ないと思われる時期に施工します。施工日を決めるにあたってもできるだけ渋滞の影響が少なくなるように、過去の交通量データを分析しています。けれども天候などに左右され予想どおりにいかない場合もあります。今年の春は分析結果を基にゴールデンウィークの前後の日曜日に工事を実施しましたが、予想通り交通量が少なく渋滞もいつもの日曜日に比較して格段に少なかったときは「やったー!」という気持ちでした。

 

シロクマお客様や近隣にお住まいの方、工事による影響が予測される関係機関への周知などはどうされているのですか。

 

大島部長工事の1ヶ月前から広報を開始する必要があります。その時点では交通管理者からの許可が下りていないといけません。そうすると遅くても2ヶ月前には、資料をすべて整えて、交通管理者へ協議を持ち込まなければならないのです。少なくとも3ヶ月前には、いつ、どこを工事するかを決めて、その区間を工事したらどれぐらいの渋滞が発生するのかなどの渋滞予測をして、下打ち合わせを開始します。東東京管理局では、SFRC‐PTというプロジェクトチームを立ち上げていて、月に2回は定期的に会議を行っています。今年は6月初めまで春の工事があったのですが、それが終わると同時に秋の工事の準備を始めていました。

 

柄川所長近隣にお住まいの方への周知は、施工の1週間前くらいに工事区間から約200mの範囲にお住まいの方に個別に工事内容のお知らせをポスティングして、ご理解をいただけるようにお願いしています。また、渋滞や一般道への影響も懸念されるので、所轄の警察署や東京ディズニーランドにも事前に説明をしています。施工の約1ヶ月前からはお客様への広報として、ちらしを約100,000枚配布します。また、横断幕を75箇所に、看板を11箇所で66枚設置します。さらに、首都高だけでなく国道の文字情報板にもできる限り情報を出していただくようにお願いをしています。さらに、当日の広報はとても効果が高いので、迂回ができる箇所にLED車を止めて電光掲示で交通情報を案内したり、ラジオで情報を提供したりしています。

 

シロクマ広報だけでも相当な時間と手間が必要ですね。

 

大島部長そこは東東京管理局が一丸となってチームワークで実施しています。さらに、舗装を剥がすためにかなり大きな音が出ますので、防音シートの設置や、大きな音の出る工事の開始時間を出来る限り遅くするなど、沿道にお住まいの方へのご迷惑を少しでも軽減することを考え最大限の努力をしています。

 

関口局長道路は使っているうちにどうしてもくたびれてきますが、それを早いうちに補修することでずっと使えるようになるわけです。未来永劫お客様に安全に使っていただくための工事なので、渋滞等が発生し、ご迷惑をおかけする場合もありますが、そこをぜひご理解いただきたいです。

 

higasi_kan.jpg 

シロクマ集中的に工事を行うことによって、将来的には工事や事故の回数を減らし安全にスムースにご利用いただくことが可能になります。そしてスムースに走行できることにより、排出ガスの量が減り、沿道の環境改善にもつながります。

社員一同日々努力をして安全に工事を進めてまいりますので、ご協力をお願いします!

2009/10/02 突撃!SHUTOKO

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