本日、長らくご迷惑をおかけしました5号池袋線の上下線とも全面開通しましたので、この件についてご報告いたします。
 去る8月3日午前5時50分頃、首都高速5号池袋線(下り)熊野町ジャンクション付近においてタンクローリーの横転炎上による火災事故が発生いたしました。この事故は首都高速道路として、かつてない大事故であっただけに、弊社としても早期復旧に向け、昼夜兼行の作業を進めてまいりました。お蔭様で本日12時に都心方面への上り線が全面開通いたしました。これをもって5号池袋線上下線とも全面的な開通の運びとなりました。
 8月3日の事故発生から全面開通に至る2ヶ月半、多くの方々にご迷惑をお掛けいたしましたが、このことを深くお詫び申し上げると共に、復旧に向けご協力いただきましたお客様、24時間の工事にご理解いただいた沿道の皆様、及び関係機関の皆様方に心より感謝とお礼を申し上げる次第であります。

事故発生からの経緯

 3日の事故発生直後より5号池袋線の上下方向、並びに山手トンネルの内・外回りが通行止めとなりました。このため首都高速道路のみならず、周辺の一般道路も大渋滞となりました。そこで復旧工事について、お客様へのご迷惑を最小限にするため、『可能な部分から順次開通させる』という方法をとりました。
 これまで、交通開放に伴う車線切り替え工事などのため、合計6回の通行止めをさせて頂きました。この点でも多くのお客様にご迷惑をお掛け致しましたが、ご協力を頂きありがとうございました。

事故発生に伴う交通影響

 事故発生直後は東京線の渋滞量が50%増加、一般道路も平常時の約2倍に増加しました。
 改めてお客様及び社会への影響が大きかったことを認識しました。

お客様への対応状況

 突然発生した大事故のため問合せが殺到しました。そこで、常設の「お客様センター」に加え「5号線緊急コールセンター」を設置し、数多くのお客様からのご質問に対応いたしました。また、首都高速道路を利用する上で、通行止めや車線規制の区間の手前で首都高速を降り、その先でまた乗り直して頂く、いわゆる乗継利用をされるお客様には、乗継の際の料金は頂かないという措置を行いました。
 さらに、より適切な経路を選んで頂き交通の迂回分散を促すために、ホームページや道路上でのお知らせなど積極的な情報提供に努めました。
 また、情報板での情報提供や別の場所で行なっている工事の抑制など警視庁や、関連する道路管理者である国土交通省や東京都、他の高速道路会社と連携し、周辺道路の渋滞緩和策も実施いたしました。
 近隣にお住まいの皆さまには、工事の内容や進捗状況をお知らせするチラシを配らせていただき、24時間作業へのご理解とご協力をお願いいたしました。

早期復旧への取り組み

 事故発生の朝対策本部を設置し、事故に関する全ての情報を集約し、迅速な方針決定を行う体制をとりました。本部は連日役員全員が情報共有の上、各々の役割に努めました
 また現場では、巡回点検を行っているパトロールカーが現場に急行し、モニターで常時監視を行っている交通管制室と連携し、事故直後から通行止規制を実施し、2次被害を回避することに努めました。
 さらに、直接の工事では子会社を含めた弊社グループの緊急応急体制がスムーズに機能したことや、工事を請け負った施工各社の全面的な協力を頂いたことで復旧工事の進捗を早めることができました。
 工事内容では、被災した橋梁の撤去、新しい橋桁やコンクリート床版の施工について、工期短縮のため施工方法を工夫致しました。
 また、事故発生後直ちに設置した外部専門家による復旧検討委員会においても、迅速かつ詳細な審議を頂き、早期に復旧方針を決定することが出来たことも工事を早める大きな要因であったと思います。
 また警視庁及び関連する道路管理者から頂いた早め早めのご協力も、復旧工事促進に大きく貢献したものと考えています。

復旧工事の内容等

 これまでに、上層の橋桁2スパンの架け替え、それに隣接する橋桁の補修、鉄筋コンクリート橋脚の補修を実施しました。
 今後、交通開放をしながら、上層の橋桁の裏面吸音板の設置、下層の橋桁の補修等を実施する予定です。
 また、復旧工事費や本事故による通行料金の減収額については、今後精査の上、原因者に請求していく予定です。

更なる安全性の向上

 最後に安全の問題ですが、今回の事故で痛感したことの1つは、スピードの抑制など安全運転の励行であります。更なる安全性の向上に向けて、より一層の安全運転の啓発活動を進めます。
 既に安全運転の徹底について全日本トラック協会へ要請をしているところですが、危険物車両の横転防止やタンクローリーなどの炎上防止についても、関係団体等と協力し、取り組んでまいります。横転防止安全装置の普及・拡大についても、既に日本自動車工業会へ要請しました。
 またカラー舗装や注意喚起板の増設等、道路上の交通安全対策の充実も図っておりますが、今後はITS技術の活用など更に進んだ安全性向上策について検討を進めてまいります。
 これまで、皆さま方には大変なご不便をお掛けしてまいりましたが、ご理解とご協力を賜り、お蔭様で無事全面開通することができましたことに、重ねて感謝とお礼を申し上げます。

首都高速道路株式会社