日本有数の貿易港である横浜の本牧ふ頭と大黒ふ頭を結ぶ横浜ベイブリッジは、横浜国際航路を横断しています。
建設に際しては、安全性はもちろんのこと、航行する多くの船舶への影響を最小限にとどめるべく、東京湾海難防止協会などの関係部署との綿密な調整や工法のさまざまな工夫が必要となりました。
まず、架橋地点の支持層(海底の堅い層)が深く急傾斜であるという非常に難しい条件を克服しなければなりません。
下部工事の施工にあたっては、ロボットの腕のような大口径掘削機を採用し、直径10メートル、最大長75メートルのコンクリートケーソン(※1)を用いて強固な橋脚基礎を築きました。
フーチング(※2)の外殻となるコンクリートバージ(※3)は、横浜市金沢区に設けられたドライドックで製作、船で曳航し架橋することで、作業期間の短縮をはかりました。最大幅が56メートルもあるコンクリートバージには、曳航中に沈没があっては大変と大きな保険をかけていたそうです。
さらに側径間橋桁は、作業ヤードで大きな2つのブロックに組み立て、大型クレーン船2隻で一括架設することにより、また中央径間橋桁はケーブルを利用して『やじろべい』のように張出し架設をすることにより架設作業に伴う航路制限を減らし、航行する船舶への影響を大幅に軽減することができました。
- ※1
- コンクリートケーソン:ここでは、コンクリート製の大きな筒状のもので、所定の深さまで沈下させて建設される基礎構造物
- ※2
- フーチング:上部の構造物からの荷重を伝達するコンクリート部材。ここでは、コンクリートケーソンと一体となり下部構造物を構成する。
- ※3
- コンクリートバージ:コンクリート製の扁平な四角い船のようなもので、工事中は作業足場、ケーソン圧入の反力台、フーチングの型枠などに使用され、下部工完成後はフーチングの一部として力を分担する。
また、大型船舶が航行できるようにと、建設計画当初世界最大級の客船だった『クイーン・エリザベス2世号』(海面からの高さ約43メートル)が余裕をもって通過できるように海面から桁下まで約55メートルの高さを確保したのですが、船舶の大型化が進み、2009年3月に横浜に寄港した世界最大級の客船『クイーン・メリー2』(海面からの高さ約62メートル)はその大きさのため、残念ながら横浜ベイブリッジをくぐることができませんでした。
さまざまな工夫が凝らされている建設時の詳細は『横浜ベイブリッジが架かるまで』で写真を交えてご紹介しています。
横浜ベイブリッジは、全長860メートル、上下2層構造の世界最大級の斜張橋で、上層は首都高、下層には国道357号線が走っています。
ケーブルは主塔から主桁の両側に4面11段に張ったファン形式を採用、“白”ではなく“純白”にこだわってカラーリングされた橋桁と塔、そしてケーブルが優美な扇型の模様を描いています。主塔の形は、A型や門型にする案もありましたが、空に高くそびえ、その頂点がさらに広がる印象になるようにH型とし、両サイドは少し上部をすぼませたスタイリッシュなデザインになりました。
周辺には山下公園やみなとみらいなど、さまざまな観光スポットがあり、そこから横浜ベイブリッジを眺めることができます。風景になじみ、青い空と海に溶け込む純白の横浜ベイブリッジの壮大な姿は圧巻です。
また、横浜市の要望で設置された『横浜ベイブリッジスカイウォーク』は、自動車専用道路に併設された日本ではじめての歩行者専用道路で、展望室のあるスカイラウンジ、空中散策路スカイプロムナード、スカイタワーで構成され、横浜ベイブリッジを徒歩でわたることができます。
地震の多い日本の建造物として、橋桁と主塔及び端橋脚をリンク支承で接続し、橋軸方向の振動を長周期にすることにより、揺れがゆっくりと伝えられ、地震による上部工から下部工への影響が軽減される耐震にも重きを置いた構造となっている横浜ベイブリッジ。
まもなく20周年を迎える現在も、横浜港に架かる姿は十分に美しく、建造物としての状態も、こだわりを持って造られたそのデザインも、新しい橋に見劣りするものではありません。
これからも首都高速道路のネットワークを形成する交通の要所として、また横浜のシンボルとして”みなとヨコハマ”の架け橋であり続けます。
2009年6月26日 掲載
PICK UP 首都高
首都高ホリデイ“キッズトライ”のご案内
ご家族でのレジャーシーンを応援するキャンペーン『首都高ホリデイ』の第2弾、『キッズトライキャンペーン』では、育ち盛りのお子さんのはじける好奇心を応援、夏休みの楽しい思い出づくりをお手伝いします。
“見る・遊ぶ・学ぶ”をキーワードに、体験施設で利用できるさまざまな特典をご用意。“ピットタッチ(2次元コードでもOK)”でクーポンをゲットすれば、提携施設をお得にご利用いただけます。
『キッズトライ』は、7月18日(土)から8月31日まで、首都高を使って思いっきり「夏の思い出」体験しちゃおう!
"夏は、走れ。"@プチタビ
プチタビ第5弾は"夏は、走れ。"です。
「クイズに答えて当たる!」
日産セレナハイウェイスター・高速人CARミニカー・モンスターハンター3が当たります。
「キャンペーン期間中にETCで首都高を2500円以上利用して当たる!」
抽選で、東京ディズニーリゾート・オフィシャルホテルのペア宿泊券などの素敵な賞品が当たります。
応募期間は7月18日(金)~9月23日(水・祝)です。夏休みや連休を利用して”首都高に乗ってプチタビしよう”
豊洲と大師出入口の開通効果
平成20年度に開通した、高速10号晴海線豊洲出入口と高速神奈川1号横羽線大師出入口(横浜方向)の利用状況と開通効果をお知らせします。
高速10号晴海線開通により、従来のルートと同程度の所要時間で湾岸線と都心部との行き来が可能となって、代替ルートとして選択の幅が広がりました。
また、大師出入口(横浜方向)の開通により川崎臨海部と横浜中心部が直結され、浅田出入口利用に比べて平均所要時間が11分短縮、浅田出入口を先頭とした速度低下時間は約8割削減されました。
首都高から古代エジプトツアーへ出発
横浜開港150周年に合わせ、6月27日(土)~9月23日(水・祝)にパシフィコ横浜で『海のエジプト展』が開催されます。
クレオパトラが愛した古都アレキサンドリアの沖合いから引き上げられた巨大なファラオや女神、スフィンクスなどの石像や宝飾品など約490点すべてが日本初公開です。また、日本オリジナル展示のVR(バーチャルリアリティ)による再現映像で、海底探査や古代エジプトにタイムスリップ!
パシフィコ横浜へは、横羽線みなとみらい出口が便利です。
首都高亀裂報道の真実
平成21年7月3日付毎日新聞朝刊に掲載された、首都高速道路鋼構造物の金属疲労による損傷についての記事を見て、驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
首都高では、構造物の維持管理において、定期点検等により損傷の早期発見、早期修復を実施しています。
今回の損傷においても、舗装面に影響を及ぼす恐れのあるものは既に対応完了、そのほかの損傷も、鋭意、補強補修を実施しており、平成24年度までには完了する予定です。
花火大会のための規制です
日本の夏、といえば花火。夏休みが始まるこの季節、各地で花火大会が開催されます。
首都高では、7月23日(木)の『足立の花火』を皮切りに、花火大会の開催に伴う交通規制を行います。
ご利用前に首都高お客様センター、リアルタイム道路交通情報で交通状況をご確認のうえ、十分な時間的余裕を持ってお出かけください。
首都高の夏の親子見学会
“首都高の夏”といえば、夏の親子見学会です。
首都高講座11限目『親子で交通管制室と東京港トンネルを探検しよう!』での交通管理業務の見学、太陽光発電や風力発電の設備についてのご紹介をはじめとして、11限目補講『首都高の下に育つビオトープを観察しよう!』『首都高を学ぼう!作ろう!体験しよう!』など、夏休みの自由研究に役立つ講座が満載です。ご応募お待ちしております!
オートキャンプでほたる鑑賞
『ウェルキャンプ西丹沢』は、オートキャンプだけではなく山荘やコテージもあり、キャンプ初心者にも嬉しい設備が整っています。
7月下旬までは“蛍の里”でほたるの放つ幻想的な光を楽しむことができます。さらに、施設内の露天風呂ではお子様の入場料が無料になるサービスも!
都心から約2時間の『ウェルキャンプ西丹沢』へのアクセスは、高速3号渋谷線から東名高速道路松田インターチェンジへ。
大橋JCTを見学しよう!
平成21年度の完成を目指す中央環状新宿線 大橋ジャンクション。
まちづくりに調和したあたらしいジャンクションの現場見学会を8月9日(日)に開催します。
参加をご希望の方は、官製はがきに必要事項を明記のうえ、7月11日(土)までにお申し込みください。
ご応募を多数いただいた場合は、抽選となりますので、あらかじめご了承ください。
雨の日のドライブ
晴れの日と雨の日では、路面状況も違えばドライバーの視覚や聴覚も変わります。
検証・the・首都高『第11回 検証!雨の日の首都高ドライブ』では、雨の日の首都高が、晴天時に比べてどれだけ違うのかを分析しています。
雨天時の特性を知り、心と時間に余裕を持って首都高を安全にご利用ください。
山手トンネル開通後の効果
中央環状新宿線(4号新宿線~5号池袋線間)の開通効果をご報告します。
2007年12月の開通により、交通がう回・分散し、渋滞長も減少、出発時間による所要時間の差が小さくなりました。
山手トンネルエリア8区(豊島区・新宿区・中野区・渋谷区・杉並区・板橋区・練馬区・文京区)の一般街路の渋滞も減少しています。また、4号新宿線の渋滞が減ったことで、追突事故が約40%減少!
これからも山手トンネル(3号渋谷線~4号新宿線間)の開通などにより、さらにスイスイ走れる首都高を目指します!
七夕ライトダウン
環境省主催の『CO2削減/ライトダウンキャンペーン』は、2003年より地球温暖化防止のため、毎年夏至の日を中心に、ライトアップ施設の消灯を呼び掛け、日常生活の中、電気を消すことでいかに照明を使用しているかを実感し、地球温暖化問題について考えて頂くことを目的としたキャンペーンイベントです。
首都高では、7月7日のクールアースデーに“七夕ライトダウン”として5つの橋の景観照明を全てライトダウンします。天の川をみながら、地球環境の大切さを考えてみませんか。
山手トンネルの夜間通行止め
7月4日(土)、中央環状線(山手トンネル)中野長者橋~西新宿ジャンクション間と西池袋出入口が夜間通行止めとなります。
これは、トンネル内で万一事故・火災が発生した場合に備えて山手トンネル内に設置している防災設備が非常時に確実に動作し、首都高を安全にご利用いただけるように点検を実施するためのものです。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご協力をお願いいたします。







