「見沼たんぼ首都高ビオトープ」で日大生物資源科学部の皆さんと実習を実施!

11月13日(月)、見沼たんぼ首都高ビオトープで、日本大学生物資源科学部の皆さんとの実習を実施しました!

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日本大学生物資源科学部の藤崎専任講師と、同学部の元准教授である葉山先生は、見沼たんぼ首都高ビオトープの検討会委員を務めてくださっています。

朝10時に集合し、午前中は見沼たんぼ首都高ビオトープの概要説明、午後は改善作業体験ということで、カブトムシ発生用の堆肥場づくりと、柴垣の設置を行いました!

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今回のブログでは、午後の改善作業についてお伝えします!


まずは、カブトムシ発生用の堆肥場づくり。

これまで見沼たんぼ首都高ビオトープでは、生きているカブトムシは目撃されていないものの、死骸は確認されてきました。

カブトムシは、主にクヌギやコナラなどの雑木林に棲む虫として知られていますが、湿地にも好んで棲む傾向があります。

というわけで今回は、カブトムシ発生用と、その棲み処となる堆肥場をつくることになりました。



作業開始!

まずは電動ドリルを使って堆肥場の枠をつくっていきます!

初めて使う電動ドリルに戸惑う声も多かったですが、根気強く作業を進めてくれました!

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3つ枠が出来たら、それらを積み重ねていきます。

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杭を打って、堆肥場を固定。

どんどん形になっていきます!

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打った杭と板を、電動ドリルを使って固定!

この頃になると電動ドリルの使い方もばっちりで、スムーズに作業を進めていきました。

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ついに立派な堆肥場の枠が出来上がり、記念撮影!

みんな仲良くお風呂に入っているみたいですね!

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出来上がった堆肥場には、朽木や粗朶(そだ:細い樹木を束にしたもの)の一部、枯葉等を詰め込みます。

粗朶はそのまま入れるには大きすぎるので、のこぎりで細かくします。

寒い一日でしたが、頑張って作業してくれた学生さんからは、「暑い!汗かいた!」なんて声も!

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細かくした粗朶や枯葉を詰め込みます。

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堆肥場の完成!

近い将来、ここから元気なカブトムシがたくさん発生するかも・・・?!

楽しみです♪

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堆肥場づくりと平行して、カワセミ営巣土塁(えいそうどるい)の対岸に柴垣(しばがき:木の小枝で作った柵)を設置しました。

見沼たんぼ首都高ビオトープでカワセミの営巣土塁をつくってから、カワセミが穴を掘った形跡こそあるものの、実際に営巣し、棲み付く段階まではいっていませんでした。

そこで、対岸からの人目を気にせずカワセミが営巣出来るよう、目隠しのための柴垣を設置することとなりました!

柴垣設置にも、堆肥場づくりに使った粗朶を利用しました。

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出来るだけ隙間が出来ないよう、人の体重を利用して押し込んでいきます。

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立派な柴垣が出来上がりました!

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自分の身長よりも大きな粗朶を運ぶのは重労働だったかと思いますが、これでカワセミも、安心して営巣してくれるはず・・・?

これまた楽しみです!



当日は寒い一日でしたが、学生の皆さんが汗をかくほどに一所懸命に、楽しそうに作業を進めてくれたのがとても印象的でした!

同時に、こうした皆さまのご協力により、我々の活動が支えられていることを改めて実感させていただきました。

今後もより多くの皆さまに、ビオトープの保全活動にご参加いただきながら、都会の近くに残る身近な自然を感じてもらい、地域密着型のビオトープを育てていきたいと思います!

日本大学生物資源科学部の皆さま、ありがとうございました!