車が活躍し、きらりと光る映画を紹介。

NAVIGATOR:有村昆さん

年間500本もの映画を鑑賞し、最新作からB級映画までを網羅する映画コメンテーター。
テレビ番組や雑誌などで幅広く活躍中。『THE BAY ⭐︎ LINE』(Bayfm78)ではラジオパーソナリティーも務める。

オフィシャルブログ:「アリコンのアリデミーSHOW!」

2018.06Movie 2

豪華クラッシックカーが楽しめる映画「スクランブル」

映画名

スクランブル(2017年)

車両名

作中に、多数登場

皆さんこんにちは!
映画コメンテーターの有村昆です。

このコラムでは、映画の中に出て来る印象的な車たちを紹介していきます。

「スクランブル」
これぞ車を愛するものが作った究極のカーチェイスムービー!

「ワイルドスピード」シリーズに代表されるようにカーアクションといえば、最新のスーパーカーがたくさん登場し、激しいカーチェイスを繰り広げる作品は数多く観てきましたが、歴史的価値のあるクラシックカーを登場させ、しかもそのクラシックカーでカーチェイスを繰り広げる逆転の発想には驚きました。カーアクションというよりは「オーシャンズ11」のような演出と言った方がしっくりくる映画です。

出てくる車種も、ジャガーEタイプ1966年、アストンマーチンV8Volante1972年、アルファロメオ1938年、フォードマスタング1964年、BMW327カブリオレ1937年、ブガッティタイプ57SC Atlantic、ポルシェ356speedster1955年など、もはや人類遺産とも言えるクラシックカーがずらり。極めつけは、フェラーリ250GTO1962年です!39台が製造され、その全てが現存。約77億500万円で取引されたこともある車がスクリーンに登場し、走るだけでも鳥肌が立ちました。南仏の個人コレクターが所有している現物を借りたり、更に45台のフェラーリを所有しているオーナーも12台提供しているというから驚きです!

よく黒澤映画には本物の国宝級の茶器が戸棚にしまってあるという逸話がありますが、まさにそれの車版。でも本物の高級車をチェイスさせて大丈夫?と思われる方もいらっしゃると思いますが、そこは大丈夫。危険なパートは全てそっくりなレプリカで撮影されています。

個人的には主演のスコット・イーストウッドのキャスティングも素晴らしい。父親のクリント・イーストウッドの国宝級の遺伝子を今のセンスで華麗に演じているのも作品のテーマにマッチしているし、彼が着ているジーンズとジャケットに注目すると、過去作の「ブリット」で、スティーブ・マックイーンが着ている雰囲気と似ていたり、「栄光のル・マン」でマックイーンがこれまた着用していたタグ・ホイヤーの同じ時計をつけていたのに唸らされました。車愛に満ちている作品で、まさに過去の未来の車映画が“スクランブル”する作品です。

往年の映画ファンから、若い方まで幅広く多くの車好きの方ご覧くださいませ!

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