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ゴム支承の後ひずみ調整方法


本技術は、連続桁の支承の下プレートを橋脚上の支持台に仮固定して上プレートの上に桁を構築、プレストレス導入後に仮固定を解除し、現場計測に基づくプレストレスによる桁の弾性変形量、施工中のクリープ・乾燥収縮による変形量と、それから予測される完成後のクリープ・乾燥収縮量の合計分だけ下プレートを移動させ、その後に下プレートを支持台に固定するものです(下図参照)。

この技術により、桁のクリープ・乾燥収縮がほぼ終了した時点で支承のせん断変形をほぼゼロとし、地震時の振動・変位に対して均等な減衰効果を提供することが可能となり、多径間連続橋桁の耐震性を飛躍的に向上させました。

本技術は、首都高においては湾岸線・東扇島における多径間連続PC橋に採用しております。


  • ①ゴム支承体の下プレート3を支持台4に仮固定し、
    上プレート2の上にコンクリート構造物5を構築する。
  • ②上部コンクリート構造物5に水平方向のプレストレスを導入、
    一定期間放置する。
  • ③クリープ乾燥収縮が終局に近づいた後、下プレート3と
    支持台4の仮固定を解除、下プレート3を水平方向へ移動させる。

  • ④プレストレス導入後のクリープ乾燥収縮量から予測した
    残余のクリープ乾燥収縮量に基づいて、
    ゴム支承体1を逆方向にせん断変形させる。