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2008年度グッドデザイン賞

代々木パーキングエリア遮音壁型緑化パネル

本施設は道路を取り巻く環境改善を目的とし、特に都市内の制約の多い条件の中で、道路緑化を推進するために開発した、全く新しい緑化ツールであります。景観デザインを最大限に考慮したことはもちろん、多孔質溶岩に植物の根が付着生息し、さらに内部には植栽BOXを設けております。このことにより、多種多様な植物の育成、並びに壁面全体の緑化が可能となり、地球温暖化の防止に寄与するものであります。

更に、自然の息吹を伝える溶岩の色と植物の緑とが調和することで、人々に癒しの空間を与えることによる周辺環境の改善、また、保水性を活用することによるヒートアイランド対策にも寄与します。今後、道路以外の様々な分野においても使用されることが大いに期待されるものであります。

都市機能に必要不可欠でありながら、巨大で無機質なインフラストラクチャである首都高をはじめとする都市内道路を“緑のネットワーク”でつなぎ、走行空間を確保しつつ植物を育成し、癒し効果による走行安全性の向上および景観修景回復を果たすことが、最大の目標です。さらには、全国の道路に緑を循環させ、この実現を発端に、環境問題の解決をスピードアップへと導くことを目指します。


デザインの特徴
・保水性、透水性に優れたパネル
・緑化による景観改善

受賞理由(審査委員のコメント)

「都市内にある高速道路で、走行空間を減ずることなく緑化するツールである。安全性とメンテナンス性も考慮しながら緑化を行うという都市部の厳しい条件を十分に配慮している点が評価できる。内部に植栽ボックスを設けた多孔質溶岩パネルは、景観向上とヒートアイランド対策に寄与するところ大だと思われる。地球環境問題にひとつの解答を与えるものだ。」


  • 遮音壁型緑化パネル1
  • 遮音壁型緑化パネル2