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11限目補講:首都高の下に育つビオトープを観察しよう!

開催概要

11限目補講は親子で楽しめる夏休みシリーズとしてお届けしています。今回の企画(at ビオトープ)は、首都高に関連した自然学習プログラムです。

ビオトープとは、「地域の野生の生きものがくらす場所」という意味のことばです。さいたま新都心線が通る“見沼たんぼ地区”は、首都近郊に残された数少ない貴重な大緑地空間です。私たちはこの路線の建設にあたり、見沼たんぼの大事な生態系を守るため、道路の高架下に延長:1.7km、面積:6.3haの規模となるビオトープを整備しました。自然共存型の新しい高速道路として開通した当該路線も、開通後3年をむかえ、ビオトープ内では、池や湿地で希少な昆虫類が生息を始めたり、希少植物も観測されています。

講座当日は、13時に首都高本社(東京都千代田区)前集合。そこからバスに乗車し、さいたま市見沼区まで移動します。

開通3周年のイベントとして、すくすくと育つ高架下のビオトープの姿をご覧いただき、専門の研究員によるビオトープ講座を通して、生態系を保つための取り組みの一端に触れていただければと思います。

★キッズトライポイント★

  • 見沼たんぼの歴史を学んじゃおう!
  • ビオトープについて詳しく聞いちゃおう!
  • ビオトープに生息する動植物を観察しよう!
  • みんなで生態系のバランスを守ろう!

コース名 11限目補講(at ビオトープ)
講座場所 さいたま新都心線・高架下
講座日時 平成21年8月4日(火)13:00~17:00
募集人数 小学生とその保護者 合わせて30名
参加費用 無料

開催報告

平成18年8月4日に開通したさいたま新都心線の3歳の誕生日であるこの日、元気な小学生と保護者の方を乗せたバスは、さいたま新都心線見沼田んぼ地区の高架下にあるビオトープに向けて出発しました。車中では、ビオトープの先生として埼玉県生態系保護協会・生態系研究センターの岩木さんより「見沼田んぼの歴史とビオトープ」についてお話しいただきました。

首都圏近郊に残された数少ない大規模緑地空間である見沼田んぼ。
延長1.7km.面積6.3ha.の敷地内には、見沼たんぼ周辺に自生する樹木を復元するため、近くの林から採取した種子から丹念に育てられてきた苗木が植えられ、降雨や地下水による自然の力で水を溜めた8箇所の池沼、そして止まり木や巣箱があり、モニタリング調査をしながら自然環境の育成を見守っています。現地では、その豊かな自然との共生を求めて、首都高初のビオトープをつくり育てていることを説明しました。

説明の後は実習です。
生態系研究センターの中野さんと「昆虫博士」こと多賀さんを先生にお迎えし、楽しいゲームやザリガニ釣りに挑戦しました。

見つけた昆虫や生き物の数と種類で得点を競う「昆虫さがしゲーム」では、お子様と一緒に大人も童心に戻って、ベニシジミなどの蝶々、テントウムシ、コオロギやカマキリ、そしてアマガエルをみつけ、先生方から生き物について解説をしていただいた後、ビオトープに返しました。

次の実習は「ザリガニ釣り大会」。ヨシの茎に凧糸を結びつけた手作りの釣竿、えさはスルメです。大人も一緒に子どもの頃を思い出し夢中になってザリガニ釣りを楽しみ、一番大きなザリガニを釣った人に景品が渡されました。その後、事前に仕掛けていた「胴網」を引き上げるとたくさんのザリガニが掛かっていましたが、みんなが釣ったものより小さいものばかりでした。

最後に、生態系のバランスについて学び、ザリガニは外来種のため駆除する必要があることが伝えられました。どうしても家に持ち帰りたい子供は「ザリガニ飼育誓約書」に記入し、必ず最後まで面倒を見ることを誓いました。

ご参加いただいた皆様、最後まで講座を受講いただきありがとうございました。