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30限目:横浜環状北線のトンネル建設を見に行こう

開催概要

30限目の首都高講座は、横浜環状北線の建設現場でトンネル建設について学んでいただきます。現在整備を進めている横浜環状北線は、延長約8キロの路線のうち約6キロがトンネル構造で、その大半を直径約12.5mのシールドマシンで造ります。

講座では、シールドマシンの技術についてやトンネルを掘った後の土は何処へいくのか、皆さんが知りたいことをたくさんご紹介します。

平成22年末に新横浜の発進基地から掘進を開始した2台のシールドマシンは、講座を開催する6月には出発地点からおよそ1キロ堀進んでいる予定です。マシンまでの往復2キロを元気に歩きましょう。

小学生から参加可能ですが、中学生以下の方は保護者と一緒にご応募ください。

コース名 30限目
講座場所 横浜環状北線建設現場
講座日時 平成23年6月11日(土) 13:00~16:00
募集人数 10名 小学生以上(中学生以下は保護者同伴)
参加費用 無料

開催報告

前回中止になった横浜環状北線での首都高講座28限目の振替ともいえる今回の講座。 この日は、28限目の振替の方と今回当選の方を合わせた計34名(うち小学生14名)にご参加いただきました。 横浜環状北線について、横浜環状北線インフォプラザで路線概要の映像や、シールドトンネルの造り方の説明を聞いた後、子供も大人もヘルメットをつけていよいよ建設現場に。

まず、シールドトンネル発進立坑上の防音ハウス内でセグメントを見学。セグメントとは、シールドトンネルの壁となる長さ約4.5メートル、幅約2メートル、厚さ40センチ、重さ約9トンのコンクリート部材。この部材8個と、これよりも小さい部材1個を組み合わせて、内径11.5メートルのトンネルを造ります。大きなセグメントを目の前にして「何人で持ち上げられるかな?子供みんなでやってみようよ」など、子供達の楽しそうな笑い声が響きました。 セグメントの大きさに圧倒されて、この場所を去りがたかったのですが、次はもっとワクワクする現場が待っているので先に進みます。

建設現場の階段を降り、防音ハウス内からも見えたシールドトンネルの入口に到着しました。ナッピー号、コッピー号と名づけられた2台のシールドマシンが、この新横浜立坑から約5.5キロメートル先にある子安台のゴールを目指しています。今回は、コッピー号が造っているトンネルを歩きます。この上は、横浜の市営地下鉄が通っているところなどの説明で、地上の位置をなんとなく感じながら歩き、約1キロのところでコッピー号に会えました。

講座のあったこの日は、ちょうどシールドマシンを停める工程にあたっていて、施工業者さんの御協力により、コッピー号のすぐ後ろで、コッピー号が普段どのように働いているのか映像を見せていただき、その上、エレクタというセグメントを組み立てる機械の操作を体験させていただきました。本物の機械を動かすなんてことは本当になかなかできない事。滅多にないチャンスに巡り合えた受講者の皆さんはラッキーです。

さて、ずっとここにいたいけれどそろそろ戻りましょう。地上に出ると、講座の集合時間に降っていた雨もすっかり上がって気持ちのよい風がふいていました。

最後は、インフォプラザに戻り、質疑応答。北線の計画決定に係ることや、安全設備に係る質問など、大人顔負けの子供達の質問に、スタッフも真剣に答えます。一部所要時間の計算など、暗算がすぐにできなくてごめんなさい。今回スタッフも子供達の知りたい気持ちをたくさん感じて、とても嬉しかったです。もしかしたら、将来土木の道に進んで、道造りの専門家になるお子さんもいるかもしれませんね。 皆さん最後までご受講ありがとうございました。

首都高講座30限目開催にあたり御協力いただいた企業様
大林・奥村・西武JV(敬称略)