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38限目:首都高の「まもる技術」を体験しよう

開催概要

首都高講座38限目は、首都高の「まもる技術」について、体験しながら学んでいただく講座です。

「まもる技術」とは、お客さまに安心して安全に首都高をご利用いただくために、私たち首都高が、日頃から計画的に実施している点検・補修業務のこと。これにより構造物の安全性を向上させています。

今回は、神奈川地区を担当している神奈川管理局が、「まもる技術」のひとつである保全点検業務を紹介します。

講座では、首都高が実施している高速道路の高架下点検と同じように、高所作業車に搭乗して、点検業務を体験していただきます。コンクリート強度を測定する打検機、コンクリートの空洞を調査する赤外線カメラ、狭い場所の点検に使用するポールカメラなども登場します。

是非、ご自身の目で首都高を点検し、「まもる技術」にふれてみませんか?

講座イメージ

コース名 38限目
講座場所 首都高高架下(神奈川地区)
講座日時 平成24年6月22日(金)14:00~16:00
募集人数 20名(18歳以上) 1枚のはがきで1名、または2名申し込めます
参加費用 無料

開催報告

「まもる技術」を紹介した38限目の講座。当日は、集合場所から受講者の皆さんとバスで湾岸線の東扇島にある補修基地に向かいました。まず首都高速道路の点検についての概要を説明し、その後「まもる技術」の体験は、班分けした受講生の皆さんに、5ブロックに分けた各業務の紹介コーナーを順に巡りながら学んでいただきました。

構造物の接近点検の実務体験

構造物の接近点検の実務体験は、高所作業車で、湾岸線の桁に接近し叩き点検を体験しました。

コンクリートの非破壊検査

コンクリートの点検は、電磁波レーダで鉄筋が入っている場所を特定します。

コロコロと検査器を壁面に沿って移動させると、モニターに山型の模様が現れ、鉄筋のある場所を示していました。 また、コンクリートの表面をリバウンドハンマーで叩いて圧縮強度を推定する体験は、受講者の皆さん、真剣な表情で取り組まれていました。

鋼構造物の非破壊検査

磁粉探傷試験は、鋼材の表面傷を検出するための試験です。電磁石と検査液を使ってブラックライトをあてると傷が浮かび上がります。 鋼材の内部の傷を検出する超音波探傷試験は、超音波を斜めに入射して内部の傷を見つけます。

点検技術その1

点検作業に必要な安全器具などの紹介がありました。トランシーバー、ゴーグル、防塵マスクや安全帯、レンチや小さな刷毛に塵取り、カメラ、黒板、などなど必須アイテムが並びました。 このコーナーでは、ビデオスコープやポールカメラ、赤外線カメラも見ていただきました。 受講生の中には胃カメラみたいだとおっしゃっていた方もいらっしゃいました。

点検技術その2

ポールカメラや打検機に加えて黄色いパトロールカーもご覧いただきました。


じっくり体験していただき、あっという間に終了時間を過ぎてしまいました。
受講者の皆さん、最後までご受講ありがとうございました。
「調査は目で見て音を耳で聞き、五感を使うものだと知りました」というご感想もいただきました。この日の講座で皆さんもいっそう五感が研ぎ澄まされたのではないでしょうか?

協力:首都高技術(株)、(財)首都高速道路技術センター(順不動)
本講座で「まもる技術」の各業務について実際に検査器具を使って紹介いただきました。