故郷・東京を感じる瞬間

Vol.3 2016年2月29日掲載

自ら選んだことではないけれど、東京で生まれ、東京で育ちました。でも「自分の故郷は東京」なんて強く意識し始めたのは、大人になってからだと思います。

今の仕事に就いて海外へ行く機会が増えると、次第に「日本」とか「東京」とか、自分の故郷について考えるようになりました。外国の方と話をしていていつも感じるのは、彼らが自分の故郷に揺るぎない誇りを持っているということ。日本人よりもその思いはずっと強いんじゃないでしょうか。
故郷に思いを寄せるのは決して恥ずかしいことではないんだと、彼らに教えてもらったような気がします。以来、出国した途端に東京へ帰りたいと思うようになってしまいました。

成田空港から東関東自動車道を経て習志野料金所を過ぎ首都高速湾岸線に入ると、緩やかなアップダウンのあるストレートがあって、東京ディズニーリゾートを正面に見ながら大きく右へカーブ、すると目の前に突如東京の壮大な景色が広がる—故郷へ帰ってきたんだと実感するこの瞬間が大好きです。

※当コラム及び著者プロフィール等の内容は掲載時のものです。

株式会社カーグラフィック
『CAR GRAPHIC』
渡辺慎太郎編集長(2016年2月現在)

profile
2002年に諸般の事情でいったん編集部を去るものの、2013年に7代目編集長として復帰。年間10数回の海外取材をこなし、東奔西走する日々を送る。
CAR GRAPHIC
1962年に創刊。初代編集長の小林彰太郎が掲げた「自動車の『暮しの手帖』になる」のコンセプトのもと、厳正中立な評論と独自取材を主体とする誌面作りは、54年経ったいまでも受け継がれている。定価1240円(税込み)、毎月1日発売。
ホームページ:
http://www.cargraphic.co.jp/
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