FEATURE 03

除雪・排雪と凍結防止対策

時間と労力がかかる首都高の雪かき事情。 積もらせない対策を実施。

白銀の世界。雪を数十メートル先まで豪快に吹き飛ばす除雪車。
雪国ではよく見かける光景ですが、首都高ではそういうワケにはいかない事情があります。
構造的に路肩が狭く、すぐ隣がビルだったり、高架部のすぐ下が一般道路だったりするからです。
そのため、首都高での雪かきは、まず道路上の雪を集め、それをダンプトラックに乗せ、最寄りの用地へ捨てに行くという、除雪と排雪が一連の作業になります。
首都高にいったん雪が積もると、除雪・排雪に大きな労力と時間がかかるのです。

排雪作業中の車両
降雪中に凍結防止剤を散布する車両

そこで首都高では、できる限り雪を積もらせない対策を強化しています。
雪が降る直前、そして降っている間も、状況を見ながら継続的に凍結防止剤を撒いて、雪が固まらないようにするのです。
凍結防止剤の成分は、家庭でもおなじみの塩水。
塩には、雪を凍りにくくする性質があります。
液体だけでなく、固形剤など性質の異なる薬剤も場所や状況に応じて使いわけ、雪の影響を最小限に抑えられるように取り組んでいます。

シュトコウの積雪・凍結対策