現況
Construction
工事期間中の交通機能を確保するため、う回路を構築し、交通を切り替えながらトンネル部を半断面ずつ補修・更新します。施工ステップによってご利用いただく道路を切り替えますので、走行にご注意ください。なお、交通を切り替える際は、事前にホームページなどでお知らせいたします。
工事着手
羽田トンネルバイパス路を撤去し、上り線高架橋を整備
上り線高架橋を整備後、上り線をう回路へ切り替え、旧上り線トンネル内の更新工事を実施 ▶︎ う回路確保により工事中の交通影響を軽減
旧上り線トンネル内の更新工事完了後、下り線を旧上り線へ切り替え、旧下り線トンネル内の更新工事を実施
上下線トンネルの更新工事完了後、下り線空港西出口を旧下り線へ切り替えて工事完了


バイパス路の旧可動橋のあたり(品川側の海老取川横断部)には、上り線のう回路として高架橋を構築します。また、更新後はそのう回路を上り線(3車線化)として運用する予定です。
そして、更新前は上り線であったトンネルは下り線として、更新前は下り線であったトンネルは空港西出口専用のトンネルとして運用する予定です。


横浜側の海老取運河を横断する高架部から旧羽田トンネルバイパス路にかけて、上り線の拡幅を行います。
(横浜側の)海老取運河横断後、上り線は単独の新設高架橋として整備され、空港西入口との合流部から3車線で運用する予定です。
塩害により損傷の進んだ中床版を全面的に補修・更新するとともに,新たな劣化因子を遮断することで構造物の健全性を長期にわたり維持できることが期待されます。
更新後はトンネル内に、車道から隔離された安全空間を有する避難通路を新設します。
万が一、トンネル内で火災が発生した際などに、この避難通路を経由して安全に地上へと出ることができます。
避難通路の設置により、お客さまの更なる安全性の向上を図ります。
高架部では、維持管理用の空間( 常設足場 )を設置します。
橋梁区間で点検・補修作業を行う際は、通常、その都度仮設の足場を設置する必要があり、多大な労力を要していました。常設足場を設置することにより、点検・補修作業を行う際に仮設足場の設置を行う必要がなくなるため、 比較的容易に近い距離での作業を行うことができ、維持管理性の向上につながります。
トンネル部では、車道路肩部のピット(箱状の構造物)に配置している電気設備用の配線などを、避難通路の上部空間に移設します。それにより、従来は車線規制を行わないと点検・補修が行えなかった設備について、避難通路内のスペースで点検・補修が行えるようになり、より容易にそして効率的に適切な維持管理を行うことができるようになります。
上り線では、現状、羽田トンネル内の サグ と、空港西入口との合流摩擦により、羽田トンネルを先頭とした断続的な渋滞が朝ピークの時間帯を中心に発生しています。
更新後は、トンネル構造から高架構造に変更することでサグによる影響を抑え、2車線から3車線(本線2車線+空港西入口からの1車線)に車線数を増やすことで合流摩擦の影響を軽減し、渋滞の緩和を図ります。
下り線では、更新後、羽田トンネルを下り線の本線トンネル(現在の上り線トンネル)と、空港西出口専用のトンネル(現在の下り線トンネル)としてそれぞれ運用します。
開削工法とは、地上から地面を掘削して地下にトンネル躯体を構築し、その後埋め戻すという工法です。
シンプルな工法であり、地下鉄などの比較的浅いところにトンネルを構築する際に用いられます。
ケーソン工法とは、ケーソンと呼ばれるコンクリートや鋼などでつくられた大型の筒状の構造物を、その自重により支持層(構造物を支えるのに十分に固い地盤)まで沈下させることでトンネル躯体を構築する工法です。
耐震性や耐波性に優れており、港湾部や海洋など、波や潮の影響を大きく受ける場合や、海底の支持層が比較的浅い場合などに用いられます。
沈埋工法とは、陸上で製作した沈埋函と呼ばれる函体(トンネルを分割した筒状の構造物)を、トンネル建設位置に沈め、函体同士を連結させることでトンネルを構築する工法です。
軟弱な地盤へ適応可能、比較的短期間で施工可能などの特徴があり、海底トンネルや河川を横断するトンネルなどの水底トンネルで用いられます。
構造目地とは、トンネル構造物のひび割れや変形を防ぐために設けられている隙間(継ぎ目)のことです。
あらかじめ構造物を分割して隙間を持たせることにより、温度変化によるコンクリートの膨張・伸縮や、地盤の変化により構造物が破壊されないようにしています。
特に開削トンネルでは、地表に近い軟弱な地盤に造られることが多く、構造目地が重要な役割を果たします。また、異なる工法間の境目においても構造目地が必要となります。
これらの構造目地部では漏水を防ぐため、防水対策が施されていますが、建設から60年以上が経過した羽田トンネルにおいては近年漏水が確認されている状況にあります。
常設足場の中には人が立ったまま点検・補修作業を行うことのできる空間があります。
また、海水などの劣化要因から構造物を守る役割も担っています。
サグとは、道路が下り坂から上り坂へ変わる凹部のことです。サグでは上り坂になっていることをドライバーが認識しづらく、気づかないうちに車の速度が低下してしまっていることがあり、渋滞の発生につながっています。
羽田トンネルは海底トンネルであり、トンネルの入口(地上部)からトンネル中央部付近(海底)に向かって下り坂となった後、トンネル中央部付近からトンネル出口(地上部)に向かって上り坂となるため、トンネル内にサグが存在しています。