自動車交通が集中する大都市中心部の道路建設では、周辺地域への配慮からトンネル構造を採用する事例が増加しています。このため、トンネル内空気を換気する換気所の設置が必要になりますが、高層建築物等の影響によるダウンウォッシュ現象など複雑な拡散状況が生じる地域においては、換気所近傍の大気環境の局所的な影響が懸念されています。
本プロジェクトは、数度の実証試験等の成果を踏まえ、首都高速中央環状新宿線の限られた換気所スペースにおける低濃度、常温、大風量の低濃度脱硝技術を実機導入したことが評価され、環境賞に値するものと認められました。