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日本コンクリート工学会賞(作品賞)

首都高速中央環状線大橋ジャンクション

首都高速中央環状線大橋ジャンクションは、地下トンネルと高架橋構造にある二つの都市内自動車専用道路の高低差70mを、一周約400mのループを用いて連結させる鉄筋コンクリート構造物である。都市内の限られた用地内に通常のジャンクションの約1/4にコンパクト化することに成功した。

大気や騒音等の周辺環境への影響を低減するため、ジャンクションループ構造地上部を覆蓋化した。鉄筋コンクリート構造の特徴も活かして、騒音・振動は大幅に低減され、周囲では構造物の中で自動車が走行していることを感じさせない。また、巨大構造物の周辺環境への圧迫感を軽減するためにローマのコロッセオをイメージしたデザインを採用し、屋上は今後地域と連携した屋上緑化庭園を展開する予定である。

再開発事業と道路事業を一体的に進める整備手法を採用して、大規模なジャンクションと街づくりを一体で整備する中で上記の試みを実施した本作品は、コンクリート構造物の環境との調和に大きく貢献したことが認められ、日本コンクリート工学会賞(作品賞)を受賞するに至った。


  • 大橋JCT全景
  • 大橋JCT外周部壁面