地上約30mに位置する大橋換気所屋上が、斜面と平面から構成される独特の形状となっているから、ここに人と自然が共生していたかつての目黒川周辺の原風景を再現することとし、斜面林、草地、湧水とせせらぎ、池、水田を配置した。緑地の整備後、多くの鳥や昆虫の飛来が確認され、道路という社会資本が周辺緑地と目黒川をつなぎ、都心において貴重なエコロジカル・ネットワークの拠点のひとつとしての役割を果たした先進的な事例となっている。