「太径曲線パイプルーフ工法」は、併設した2本のシールドトンネル間を非開削で切開き、トンネル内の分岐合流部を構築する「非開削地中切開き工法」として開発された技術である。
導入に際しては、実大規模の実証確認実験で有効性を確認し、中央環状新宿線の富ヶ谷出入口分岐合流部に適用した。 シールドトンネル内の厳しい条件下で、外径φ812.8mm、延長19.2mの曲線パイプルーフ76本を高精度で無事完了した。 本工法は、道路以外にも大規模地下空間の更なる高度利用と用途拡大に寄与する技術として高く評価できることから、土木学会技術開発賞に値するものと認められ受賞するに至った。