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大規模更新事業で首都高の安全・安心を確保!
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首都高リニューアルプロジェクト

日々何万台もの多種多様な車両が走行する首都高。長期にわたって首都高の安全と安心を確保するため、
首都高リニューアルプロジェクトの一環として「大規模更新事業」に取り組んでいます。

首都高リニューアルプロジェクト
(大規模更新事業)とは

首都高は誕生から60年がたち、初期に建設された路線では道路構造物の高齢化が進んでいます。100年先の未来も安全・安心な首都高であり続けるため、特に損傷の激しい箇所を丈夫で長持ちする構造物に造り替える大規模更新事業を行っています。

首都高1日の通行台数

94万台

※2021年度実績

大型車の交通量

約5倍

道路が損傷する大きな要因の一つに、通行台数の多さがあります。首都高は特にトラックなどの交通量が多く、東京23区の一般道と比べても約5倍の大型車が通行する過酷な使用状況にあります。

現在進行中の大規模更新

3路線5箇所

現在進行中の大規模更新は、1号羽田線の高速大師橋、都心環状線の日本橋区間地下化など3路線の計5箇所(計約8.5㎞)。交通への影響を抑え、周辺の街づくりや景観にも配慮しながら事業を進めています。

損傷に対する補修実施件数

約36000件

道路の高齢化に伴ってさまざまな損傷が生じ、補修の実施件数は年間約36,000件に上っています(2021年度実績)。さらに今後も損傷の増加が予想されることから、構造物を造り替えるリニューアルプロジェクトによって安全性の抜本的な回復を図っています。

5月下旬、約300mの橋を2週間で架け替え!
高速大師橋リニューアル

高速大師橋の大規模更新事業では、現在の橋のすぐ隣に約300mの新しい橋をあらかじめ組み立て、両方の橋をスライドさせて一気に架け替えるユニークな工法を採用しています。古い橋を撤去して新しく橋を架ける場合、通常は長い期間が必要ですが、この工法によって2週間という短期間で架け替えを行い、通行止めによるお客さまへの影響を最小限に抑えます。

2週間での架け替えを実現するために…
実施する3つの工夫

スライドによる一括架け替え

川の中に設置した移動用レールを使い、新旧2つの橋をスライド。新しい橋はレールに対し斜めにスライドする必要があり、2方向のジャッキを集中管理し迅速に移動させます。

事前にほぼ橋を完成させ通行止め期間を短縮

新しい橋を移動する前に、高欄(道路脇の壁)、照明柱、中央分離帯などをあらかじめ完成させておきます。移動後の作業を可能な限り減らすことで、通行止め期間を短縮します。

雨天でも工事可能な環境を整備

工事が遅れる原因の一つが悪天候です。雨が降っても溶接工事や舗装工事ができるよう、必要な箇所には簡易的な屋根や防雨設備を造り、期間内に確実に工程を進めます。

2023年5月27日(土)5時~6月10日(土)5時まで、羽田線が2週間通行止めに

通行止め期間中は首都高および周辺道路の混雑が予想されます。時間に余裕をもった行動や混雑緩和、別交通手段やう回ルートのご利用にご協力をお願いいたします。

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