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乗り物プロファイル

移動式高所作業車

今日は、効率良く高い場所の点検をするのに役立つ移動式高所作業車について勉強しよう!
よく見るとタイヤが8つもあるね。どうしてかな?
お父さんプロフィール:
学生時代からバイクや車で旅するのが趣味だったお父さん。
乗り物の話になると止まりません。
娘さんプロフィール:
乗り物に興味津々な娘さん。
今は自転車だけど大きくなったらバイクにも乗りたいとか。

PROFILE
No.07

移動式高所作業車

橋梁きょうりょうやトンネルが多い首都高では、高い場所にある構造物や設備の点検のため、トラックの荷台部分に伸縮する人が乗るバケットが付いた「高所作業車」が活躍しています。中でも移動式高所作業車は、車体の転倒を防ぐためのアウトリガーに、ジャッキと移動用タイヤを兼ねた特殊なアウトリガーを採用。一般的な高所作業車に比べて、限られた時間とスペースでも効率的に維持管理点検を行うことができます。

  • 長 さ515㎝
  • 高 さ273㎝
  • 重 さ6.8t
  • 性 格フットワークの軽さが自慢
  • 特 徴バケット内の操作盤で車両を動かせる機動性と、急勾配にも強い安定性を兼ね備えている
  • 出身地日本

アウトリガー
この車の最大の特徴が、移動式アウトリガー(ジャッキ兼用の移動用タイヤ)。高グリップタイプのタイヤで急勾配にも強く、勾配とトンネルの多い首都高に合ったアウトリガーといえます。移動用タイヤはバケット内の操作盤で動かすことができ、バケットを上げた状態で車を移動させながら連続作業を行うことが可能です。従来の高所作業車は、車を移動させるたびにアウトリガーを出したり格納したりする必要がありましたが、移動式アウトリガーはその手間と時間がかからず、効率的に作業を進めることができます。

バケット
3人乗りのバケットは最大7.5mの高さでの作業が可能。トンネル内の高所には、照明、消火設備配管、電光掲示板、ラジオや通信用のケーブルなどさまざまな設備が取り付けられており、作業員がバケットに乗ってそれらをくまなく点検していきます。従来同タイプの高所作業車は2人乗りでしたが、3人乗りにしたことで作業効率や安全性が向上しました。

バケット内の操作盤
バケットの操作盤では、バケットの伸縮はもちろん、モニター映像で安全を確認しながら車輌を動かすことができます。現場の声を参考に、アウトリガーの張り出しと格納、バケットの格納はボタン一つでできるようカスタマイズ。操作の自動化を進めて作業員の負担軽減や安全確保を図っています。

安全対策
バケット上で作業を行う時は、必ず青色誘導棒や挟まれ防止用のポールを使って安全を確保しています。青色誘導棒は、バケットの四隅に取り付けて周囲の走行車両に作業中であることを知らせます。さらに、先端が障害物に当たると警告音を発するポールを使い、作業員が天井とバケットの間に挟まれる事故を防いでいます。バケットの操作盤で車輌を動かす時には、地上に監視役を配置して安全第一を徹底しています。

首都高の維持管理点検は、限られた時間で確実に行わなければならないんだ。長いトンネルを移動しながら点検できる移動式高所作業車を使うようになって、作業の効率がぐんとアップしたんだよ
短い時間で点検ができるように頑張ってくれているんだね
お父さんの豆知識
移動式高所作業車が特に活躍するのが、カーブと勾配が多い大橋JCTだよ。大橋JCTの維持管理点検では、この車が何十台も連なって作業することもあるんだって。
くねくねした坂道で大活躍できるなんてすごい!

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