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乗り物プロファイル

塩水散布車・湿塩散布車

今日は、冬の首都高で積雪や凍結を防ぐために働く塩水散布車(写真左)と湿塩散布車(写真右)について学ぼう!
冬しか見られないレアな車なんだね。ちょっと難しい名前だけど、どんなことをしているのかな?
お父さんプロフィール:
学生時代からバイクや車で旅するのが趣味だったお父さん。
乗り物の話になると止まりません。
娘さんプロフィール:
乗り物に興味津々な娘さん。
今は自転車だけど大きくなったらバイクにも乗りたいとか。

PROFILE
No.03

塩水散布車・湿塩散布車

首都高では、冬の積雪や路面凍結に備えてさまざまな対策を取っています。その中でも重要な役割を果たしているのが、走りながら凍結防止剤を散布する塩水散布車と湿塩散布車です。塩水散布車は、主に平坦な場所で塩水をまいて路面が凍結するのを防ぎます。湿塩散布車は、粒状の塩化ナトリウムと塩水を混ぜながら散布することができ、主に勾配のあるジャンクションや出入口で活躍します。

塩水散布車

  • 長 さ9m8㎝(908㎝)
  • 高 さ3m52㎝(352㎝)
  • 重 さ21.75t
  • 性 格幅広く仕事をこなすオールラウンダー
  • 特 徴凍結防止剤の塩水を散布して道路の積雪や凍結を防ぐ

湿塩散布車

  • 長 さ7m73㎝(773㎝)
  • 高 さ3m13㎝(313㎝)
  • 重 さ13.79t
  • 性 格要所で活躍するスペシャリスト
  • 特 徴塩化ナトリウムと塩水を一緒に散布できるハイブリッド型

※上記の数値は、写真で掲載しているタイプの車両の規格です。

【塩水散布車】

散布ノズル
車の前部と後部に2つずつ、塩水をシャワー状に散布するノズルがあります。ノズルは角度を変えることができ、最大8.5m幅(約3車線分)で散布することが可能です。塩水の散布量は1㎡当たり約0.1~0.8リットルの間で調整できます。

給水口
首都高の塩水プラントで作られた塩水を、大きな給水口から積み込みます。タンクの積載容量は約10t。積み込みは高所での作業になるため、作業員の安全にも十分気を配ります。

コントロールパネル・モニター
塩水を散布する装置は、助手席のコントロールパネルで操作します。コントロールパネルには、塩水の散布量を調節するタッチパネル、ノズルの角度を変えるレバーなどがあり、路面状態や天候に合わせて調節しています。また、ノズルの上に取り付けたカメラの映像を映すモニターもあり、散布状況を随時チェックしています。

塩水散布車と湿塩散布車は、運転する人と機器を操作をする人の2人組で乗り込んでいるんだよ。
運転手さんは運転に集中できて安心だね。

【湿塩散布車】

散布装置
円盤状の散布口を回転させ、粒状の塩化ナトリウムと塩水を混ぜながら均一に散布します。粒状の塩化ナトリウムは、その場にとどまって周りの水に徐々に溶けていくため、散布後も長時間効果を発揮します。そのため、即効性がある塩水と一緒にまくことでより高い融雪効果が期待できます。

ホッパー・塩水タンク
荷台部分は、塩化ナトリウムを積み込むホッパーと塩水タンクに分かれています。荷台中央のホッパーには塩化ナトリウム4t、ホッパーの両脇にある塩水タンクには計1.3tの塩水を積載することが可能です。塩水散布車と同じく助手席のコントロールパネルで散布量を操作でき、塩化ナトリウムの量を決めると塩水の量が自動的に調整されます。

お父さんの豆知識
湿塩散布車は、粒状の塩化ナトリウムが隣の車線を走る一般の車に当たらないように、散布装置の円盤の角度を調整しているんだよ。
冬でも安全に楽しくドライブできるように、いろんな工夫をしている車なんだね!

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