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Learning首都高の「実は〇〇」を綴る!

実は!首都高の近くにキツネが住んでいる!?
自然との共生を目指しビオトープを育成・管理中!
首都高といえば、大都会のビルの間を走る道路をイメージされるかもしれませんが、実は自然と共生する道路でもあるのです。
埼玉新都心線高架下に整備された「見沼たんぼ首都高ビオトープ」は、まさにその象徴といえるでしょう。
見沼たんぼ首都高ビオトープの特徴と整備タイプ

◆樹木タイプ
ビオトープ周辺に自生している樹木の種子を集めて2万本以上の苗木を育て、植栽しています。
◆池沼タイプ
見沼たんぼ地域は、元々湿地だった場所。その特性を生かして、地下水と雨水だけで池や沼を維持しています。
◆草地タイプ
堤防などに生えるチガヤを中心に育てることで、近くを流れる芝川の環境とつながりをもたせています。

首都高速道路株式会社 東京東局
調査・環境課 髙橋 翼さん
地域の生態系を守るビオトープ!
見沼たんぼ首都高ビオトープは、この地域に元々あった生態系や自然環境を再生し、未来に残すために整備されました。ビオトープ内の生き物の力をできる限り生かした管理を徹底し、遺伝子レベルで地域の自然を再生しているのが大きな特長です。
モニタリングやイベントを実施
ビオトープでは、定期的に動植物のモニタリングを行い、外来植物を取り除くなど必要最低限の管理を行っています。普段一般の方は入れませんが、地域の方を招いた観察会やイベントを企画して、貴重な自然に触れていただく機会も設けています。

首都高速道路株式会社 東京東局
調査・環境課 長塚 里紗子さん
ビオトープモニタリングレポート

ミドリシジミを呼び戻す
ハンノキ・プロジェクト!
近くの小中学校と連携して、湿地を象徴する樹木であるハンノキを育てています。
最近、ミドリシジミ※の放蝶を開始し、ビオトープ内での産卵も確認されています。
※「埼玉県レッドデータブック」の準絶滅危惧種に指定

自然の豊かさを示す
キツネも出没!?
モニタリングでは、キツネの足跡や、タヌキの家族、カワセミ、オオタカ、トウキョウダルマガエルなど多様な生き物が確認されています。

地域のみなさまと
外来植物の除草
外来植物が見つかると、除草作業を行って在来種の生長を促します。外来植物の除草には、
市民のみなさまの力をお借りすることもあります。
動物の写真提供:(公財)埼玉県生態系保護協会
次回の Shutoko Journal は 12月1日更新予定です