脱炭素社会に向けて

地球環境に配慮した取り組みを
通じて、温室効果ガス削減を
目指しています。

脱炭素社会とは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの実質的な排出量ゼロを実現する社会をいいます。
交通円滑化を推し進めることにより、CO2排出量の抑制につながります。
また、道路の維持管理等、事業活動に伴うCO2排出量削減も推進し、脱炭素社会に向けて取り組んでいます。

渋滞緩和による
CO2削減

ネットワーク整備、ボトルネック対策による交通円滑化で、環境にやさしい速度(エコ速度)の走行に貢献します。

ネットワーク整備

首都高ネットワークの整備を推進し、都心部の道路交通の円滑化、渋滞緩和等に貢献しています。

車線追加や
ジャンクションの新設

中央環状線のネットワーク機能を最大限発揮させるため、車線追加などのボトルネック対策やジャンクション新設を行いました。

ネットワーク図

column

交通円滑化による
CO2排出量の抑制

2020年度における首都高を走行する自動車からのCO2排出量は、約143万トン/年と推計されます。これらの自動車がすべて一般道の平均走行速度(平均速度29km/h)で走行したと仮定した場合のCO2排出量は約186万トン/年と推計されるため、首都高によって約23%(約43万トン/年)のCO2排出量が抑制されていると考えられます。

環境に優しい速度は時速60~80km/h

上り勾配での速度低下対策
(エスコートライト)

エスコートライトとは、路側に設置した速度回復誘導灯の光を流すことで、上り坂などにおけるドライバーの無意識の速度低下を防ぐものです。

3号渋谷線(下り)池尻付近の事例

交通状況に合った
区画線改良

合流部では車線の減少等による渋滞が発生するため、交通状況の変化に合わせて区画線を改良しています。

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mew-ti

無料スマートフォンアプリ。リアルタイムの規制・渋滞情報や
それらを踏まえたルート検索を提供しています。

事業活動に伴うCO2削減

ZEVの普及支援、環境負荷の少ないLEDや
再生可能エネルギーの導入を拡大していきます。

ZEVの普及支援

ZEV(ゼロエミッションビークル)とは、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車などの走行時にCO2を排出しない自動車のことをいいます。
ZEVの普及支援の一環として、EV用急速充電器を設置しています。電気自動車の普及支援として、電気自動車ユーザーの方が安心して首都高を利用いただけるよう、EV用急速充電器を8箇所のパーキングエリア(平和島(上り)、用賀、代々木、志村、八潮、市川、大黒、川口)に設置しています。

EV用急速充電器設置箇所

  • 志村PA

  • 川口PA

  • 代々木PA

  • 八潮PA

  • 用賀PA

  • 市川PA

  • 大黒PA

  • 平和島(上り)PA

再生可能エネルギーの導入

パーキングエリアやトンネル坑口に太陽光発電設備や風力発電設備を整備しています。発電した電力は、トンネル内の空調設備に利用される電力の一部や、パーキングエリアの建物、トイレの照明などに利用しています。今後も、再生可能エネルギーの導入を拡大していきます。

再生可能エネルギーの主な設置場所

環境配慮型パーキングエリア

湾岸線大井パーキングエリア(東・西行き)、代々木パーキングエリア、加平パーキングエリアは節水型トイレ、ソーラーLEDブロック、LEDダウンライトなどの環境にやさしい技術を取り入れた「環境配慮型パーキングエリア」です。今後、その他のパーキングエリアでも、積極的に環境に配慮した取り組みを行っていきます。

節水型トイレ

節水機能型のトイレを採用し、様々な工夫により、臭いや汚れを防ぎます。

ソーラーLEDブロック

日中、太陽光エネルギーを蓄え、暗くなるとLEDブロックが自動点灯し、お客さまを安全に誘導します。

LEDダウンライト

室内照明にLEDダウンライトを採用し、使用電力の節電を図ります。

道路照明のLED化

省エネルギーへの取り組みの1つとして道路照明のLED化を推進しています。LED照明は従来の水銀灯や高圧ナトリウム灯と比較して、消費電力が少なく長寿命であるため、省エネルギーと地球温暖化抑制に貢献しています。

高架部の照明

2009年2月に開通した晴海線において、高架部照明としては高速道路初となる白色LED照明灯を設置して以来、順次LED照明の整備を行っております。今後も、新設路線に整備する他、既設路線においても改修時期に合わせてLED照明の導入を進めてまいります。

水銀灯高圧ナトリウム灯LED照明灯

トンネル部の照明

高架部照明と同様に低消費電力かつ長寿命が実現するだけでなく、灯具取付間隔の拡大も可能となるため、設備台数の削減が実現し、更なる省エネルギー化が図られます。

2015年3月に開通した山手トンネル(湾岸線~3号渋谷線)にLED照明を導入した他、青山トンネルや北の丸トンネル、八重洲トンネル等の既設トンネルや、2020年3月に開通した横浜北西トンネルにも導入しております。

今後も、羽田トンネル等の既設路線において改修時期に合わせたLED照明の導入を進めてまいります。

LED照明器具

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節電効果はどれくらい?

LED化による削減効果は約70%減。
(レインボーブリッジでの削減効果)

LED化による削減効果は約70%減

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