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低濃度脱硝装置


脱硝装置(吸着式)


低濃度脱硝装置

背景

自動車排出ガス規制などの自動車単体規制により、近年、大気環境が改善してきています。

しかしながら、道路トンネル換気塔から排出されるトンネル内空気には、自動車排出ガスが含まれており、換気塔近傍の一般建築物への局所的な影響が懸念されます。



技術の概要

低濃度脱硝設備は、二酸化窒素(NO2)を除去する装置で、化学的に除去する吸収式と物理的に吸着除去する吸着式があります。

この2つの方式は、提案された多様な脱硝システムの中から実験により実機適用可能との結論を得た方式です。低濃度脱硝設備の除去性能は90%以上(一日平均値)となっています。



吸収式
山手トンネル4換気所(要町、中落合、上落合、東中野)にて運用

トンネル内の空気に含まれる二酸化窒素(NO2)をアルカリ性の吸収剤により中性の塩として吸収除去するシステムです。

使用した吸収剤は、定期的に工場へ持ち帰り再生利用しています。



吸着式
山手トンネル9換気所(本町、西新宿、代々木、神山町、大橋、中目黒、五反田、南品川、大井北)、大師トンネル1換気所(大師)、横浜北トンネル3換気所(新横浜、馬場、子安台)、横浜北西トンネル2換気所(北八朔、東方)にて運用

トンネル内の空気に含まれる二酸化窒素(NO2)を吸着材により吸着除去するシステムです。

使用した吸収剤は、換気所(脱硝装置)内で再生液を用いて再生利用しています。



低濃度脱硝設備