道路トンネル換気塔から排出されるトンネル内空気には、自動車排出ガスが含まれており、浮遊粒子状物質(SPM)による換気塔近傍の建築物への影響が懸念されます。
電気集塵機は、SPMを除去して換気塔近傍の建築物への影響を回避するもので、その除去性能は80%以上です。また、都市内の限られた換気所スペースに電気集塵機を設置する必要があるため、電気集塵機の通過風速の高速化によりコンパクト化を図った機器を実用化しました。
この技術は、飛鳥山トンネルや新都心トンネルなどに導入されています。
背景
首都高速道路ネットワークのある大都市圏においては、SPM、NO2などに係る環境基準の達成が厳しい状況が続いていましたが、自動車排出ガス規制などの自動車単体規制により、近年、大気環境が改善してきています。
しかしながら、道路トンネル換気塔から排出されるトンネル内空気には、自動車排出ガスが含まれており、換気塔近傍の一般建築物への局所的な影響が懸念されます。
技術の概要
道路トンネル用電気集塵機としては、トンネル内の視環境を改善するための設備として既に実用化されていました。
しかし、都市内の道路トンネル換気塔から排出されるトンネル内空気に含まれるSPMを除去するためには、都市内の限られた換気所スペースに電気集塵機を設置する必要があります。
そこで、電気集塵機の通過風速の高速化によりコンパクト化を図った機器を実用化しました。
技術活用事例
この技術は、飛鳥山トンネルや新都心トンネルなどに導入されています。