呉服橋・江戸橋出入口撤去の桁撤去工における「クレーンによる撤去(半断面施工)」
2023.3.2

今回の記事でご紹介する撤去工法は「クレーンによる撤去(半断面施工)」です。
この工法を採用している呉服橋出入口の区間は、1日約10万台の自動車が走行している供用中の都心環状線の本線と本線の間という限られた空間での撤去が必要となります。
橋桁を撤去する際には、橋桁(長さ約40m、幅約2m、高さ約2m、重さ約35t)を橋軸方向(長さ方向)で3分割、橋軸直角方向を2分割(半断面)することで6分割し、120tクレーンで吊り上げ、旋回し、10tトラックで搬出します。
分割する際に、断面を2分割にするため「半断面施工」と呼んでおります。

半断面施工をする理由としては下記の2つのポイントによります。
① 都心環状線本線と近接しているため狭い空間での撤去が必要
② 都心環状線本線に構造的な影響が生じない撤去が必要
【 ① 都心環状線本線と近接しているため狭い空間での撤去が必要 】
撤去する橋桁を切断せずに吊り上げようとすると、すぐ脇を通る都心環状線の本線にはみ出るため、本線の通行止めや車線規制が必要となります。
そのため、橋桁を小さく6分割することにより、交通へ影響を最小限となるようにしております。
【 ② 都心環状線本線に構造的な影響が生じない撤去が必要 】
撤去する出入口の橋桁とその隣の本線の橋桁は、横桁と呼ばれる部材で数カ所接続されています。
出入口の橋桁を撤去する際には、横桁を切断しなければなりませんが、撤去する前までは仮板でつなぎとめておき、その後撤去時に仮板をはずして、小分けにした橋桁をクレーンで順次吊り上げ、撤去をしていくことで本線の橋桁への影響を最小限となるようにしております。





