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Vol.08 「首都高で自然と親しむ」

架空の旅行会社「首都高トラベラー」の新メンバー、シュトルンです!首都高トラベラーでは、首都高速道路でのドライブを楽しめるさまざまなプランをご用意しています。私は首都高が大好きで、その魅力をお伝えしながら皆さんのドライブを全力でサポートします。特に私のお気に入りは代々木PAのはちみつソフト!安全運転を心掛けながら、私と一緒にドライブを楽しみましょう♪

首都高エリアには、自然と調和した緑豊かなスポットが点在しています。今回は、四季折々の自然を感じることができる首都高沿いのスポットをご紹介します。皆さんも豊かな自然空間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

おおはし里の杜

「おおはし里の杜」は、「大橋"グリーン"ジャンクション」と銘打ち、生物多様性保全の推進に向けて、大橋ジャンクション内の換気所屋上に整備した自然再生緑地です。時代を超えてよみがえる、昭和初期の目黒川周辺の風景や自然環境を再現しています。換気所には換気のための勾配があり、その勾配を活用して、斜面林や草地、小川のせせらぎを形にして、都市の中に多様な生物が生息できる空間を作り出しています。ここではミナミメダカやシオカラトンボ、メジロ、ハラオカメコオロギなど、多様な生物が確認されています。また2019年度以降、オオタカの飛来が確認されており、捕食場所としても使われています。このことからも、おおはし里の杜が周辺の緑をつなぐエコロジカル・ネットワークの重要な拠点として機能していることがわかっています。

また、近隣地域の小学生を対象とした稲作体験や自然観察会も行われ、自然学習や農体験、食育などの多面的な学習の場としても重要な役割を果たしています。さらに「自然共生サイト」や「SEGES」の認定、江戸のみどり登録緑地の登録や、JHEP認証AAA(最高ランク)も取得するなど、おおはし里の杜の取り組みが外部から高い評価を受けています。
今年度には、「自然共生サイト」を通じて、OECM(※1)として国際データベース(※2)に登録されました。
普段は生態系への配慮のため非公開ですが、年に数回オープンデーとして一般公開も行っており、都市の喧騒から離れ、自然と触れ合うことのできる貴重な場となっています。

※1 OECM(Other Effective area-based Conservation Measures)
国立公園などの保護地域ではない地域のうち、生物多様性の保全に資する地域のこと
※2 国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)及び国際自然保護連合(IUCN)が運営する国際データベース。

さらに、おおはし里の杜がある大橋ジャンクションの上には、日本初の試みである、ジャンクション屋上に整備された公園もあります。敷地面積約7000㎡にも及ぶ目黒区立「目黒天空庭園」には、四季折々の花やのんびりくつろげるベンチが置かれ、地域の人たちの憩いの場になっています。高所に位置するため、ここからは絶景を一望することができる魅力的なスポットです。

【過去の一般公開の様子】
https://www.youtube.com/watch?v=V960-kfClZA&feature=youtu.be
★2024年11月頃、おおはし里の杜で一般公開を実施します!
詳しくはshuto-E-coサイトをご確認ください
〇shuto-E-coサイト https://www.shutoko.jp/ss/shutoeco/
★2024年度首都高環境広報PRを盛り上げるお笑いコンビ「ザ・ギース」が、おおはし里の杜を訪問!
取材の様子はshuto-E-co blogをチェック
〇shuto-E-coブログ https://www.shutoko.jp/ss/shutoeco/blog/index.html

■ DATA
アクセス:高速3号渋谷線池尻出口すぐ(JCT場内、近隣に有料駐車場あり)

見沼たんぼ首都高ビオトープ

埼玉新都心線の高架下に広がる「見沼たんぼ首都高ビオトープ」は、首都高が2007年に「自然共生型の都市高速道路」を目指して整備した、6.3haの広大な緑地空間です。ここでは、地域在来の植物を育成・管理する活動が進められ、500種類以上の植物とともにタヌキ、イタチ、カワセミ、ミドリシジミなどの動物が生息しています。地域のみなさんの協力で、定期的に草刈りをしたり、動植物のモニタリング調査をしながら育成や管理が進められています。また、自然観察会や環境学習の場としても活用され、都市と自然が調和する新たなモデルケースとして注目されています。さらに、これらの活動が評価され、2024年に「彩の国埼玉環境大賞優秀賞(事業者部門)」を受賞しています。こうして自然との共生を実現するための努力が、整備完了後17年経った今も続いています。

■ DATA
アクセス:高速埼玉新都心線「新都心出口」または「さいたま見沼出口」から約5分
(ビオトープは閉鎖管理中のため、内部には入れません)

川口ハイウェイオアシス(イイナパーク川口)

「イイナパーク川口」は、川口市が整備した公園であり、高速川口線と連結し、首都高からも直接アクセスできる首都高初のハイウェイオアシスとして、多くの家族連れや観光客が訪れる注目のスポットです。
広大な敷地には、大きな池と豊かな緑が広がり、自然に囲まれた環境が見どころです。運転の疲れを癒すだけでなく、子どもたちに人気の「フワフワドーム」やさまざまな遊具もあり、休日のおでかけにもピッタリです。さらに地域の歴史と自然が学べる「歴史自然資料館」や「地域物産館」、ちびっこゾーン、のんびり過ごせる芝生広場もあり、家族で楽しいひとときを過ごせます。
また、環境学習の場として自然豊かな3つのエリアがあり、湿地や池、草地などの自然環境が保全され、都市化で減少した虫たちのすみかを再生させるプロジェクトも進行中です。市街地では珍しいカブトムシやクワガタムシなどの昆虫や、カワセミやサギ類、猛禽類、エナガ、ジョウビタキなどの鳥たちを観察できるのも魅力です。クヌギ、エノキ、コナラなどの植栽が施され、秋には鮮やかな紅葉が広がり、子どもたちが自然を楽しみながら学べる場所です。

■ DATA
【高速川口線(上り)】
川口JCT方面または新井宿入口から、川口本線料金所一番左のレーンを通行し、直接川口ハイウェイオアシス(イイナパーク川口)へ
【高速川口線(下り)】
新井宿出口から、一般道の西新井宿交差点でUターン後、新井宿入口から再び高速に入り、直接川口ハイウェイオアシス(イイナパーク川口)へ

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