【トリビア】クイズで巡る!首都高のルーツと謎の空間の正体

皆さん、こんにちは!GWはどのように過ごしましたか?

筆者は親戚のおうちがある九州へ旅行に行ってきました。
鉄道好きな3歳の子どもがおり東京~小倉で新幹線を利用したのですが、
片道4時間半を超える旅路に、お尻が悲鳴を上げてしまいました。。。

それでも子どもの楽しそうな顔を見ると、疲れも吹き飛んでしまいます!
来年のGWが待ち遠しいですね!

さて今回は、思わず人に教えたくなる!?首都高の様々なトリビアを皆さんに紹介したいと思います。

知ってましたか?首都高はじまりの道

突然ですが、ここでクイズです!

【クイズ①:首都高速道路で最初に開通した区間はどこでしょう?】

1・平和島~羽田
2・芝公園~霞が関
3・京橋~芝浦








チクタクチクタク...












はい、正解は3・京橋~芝浦なんです!

とっておき写真候補.jpg

なんとこの区間、1962年に開通したんですよ。「へぇ~!」と思われた方も多いのではないでしょうか?

実はここ、日本で初めての都市高速道路でもあるんです。なんだか歴史の重みを感じますね。

では、なぜ今から60年以上も前に、日本初の都市高速道路がこの区間に誕生したのでしょうか?

その背景には、今から遡ること約60年前のビッグイベントが大きく関係していました。それは...

クイズ②:1964年に東京で開催された世界的なスポーツの祭典とは何でしょう?

1・サッカーワールドカップ
2・オリンピック・パラリンピック
3・ラグビーワールドカップ















ピンポーン!正解は2・オリンピック・パラリンピックです!簡単でしたね。

1964年の東京オリンピック開催決定を受け、当時の東京は道路交通状況を急ピッチで改善する必要に迫られていました。

世界中から注目が集まる中で、スムーズな交通を実現することは、日本の威信にも関わる重要な課題だったのです。

特に、オリンピック関連道路の中でも高速道路区間の建設は、当時の首都高速道路公団にとって最大の使命でした。

想像を絶するプレッシャーの中で、多くの先人たちが知恵と情熱を注ぎ込み、昼夜を問わず建設に尽力したそうです。

そして、先人たちのたゆまぬ努力の結果、オリンピック関連道路を含む首都高速道路のネットワークは着々と広がっていきました。

私たちが普段何気なく利用している首都高には、このような熱い想いが詰まっているんですね。

首都高ミステリー!? 狩場線に現れた謎の空間の正体とは?

高速神奈川3号狩場線を走っていると、「あれ?この道路の上に、ポッカリと空間が空いているような...」と感じたことはありませんか?

特に阪東橋出入口付近を通る方は、そうした不思議な景色を目にしたことがあるかもしれません。

阪東橋(トリミング後).jpg

ということで、クイズです!

クイズ③:狩場線で見られる道路上の不自然な空間。これは一体、何のために作られた名残でしょう?

1・未来のパーキングエリア
2・かつて計画されていた別の高速道路との接続部分
3・緊急時の避難スペース
シンキングタイム、スタート!








...














はい、正解は2・かつて計画されていた別の高速道路との接続部分なんです!

実はこれ、「磯子線」という通称で呼ばれていた高速道路計画の名残なんです。

磯子線は、狩場線と高速湾岸線の磯子出入口付近を結ぶ構想がありました。

では、なぜそのような計画があったのでしょうか?

その背景には、横浜の交通事情がありました。磯子線が計画された目的の一つに、並行して走る国道16号の慢性的な交通渋滞を緩和することが挙げられていました。

国道16号は、横浜市内でも交通量の多い幹線道路ですから、もし磯子線ができていれば、移動がぐっとスムーズになっていたかもしれません。

狩場線にあらかじめ接続部分を見込んだスペースを作っておくことで、将来的にスムーズな連結を目指していたのです。

しかし、計画は残念ながら実現には至りませんでした。その理由の一つとして、本牧JCTの改良工事が挙げられます。

この工事によって、湾岸線の交通の流れが改善されたこともあり、現在、磯子線の建設予定はありません。

ちなみにこのスペース、「イカの耳」なんて言葉で呼ばれることもあります。確かに似ているかも!?

池袋線の出口に隠された、幻の高速道路計画とは?

高速5号池袋線の早稲田出口を利用する時、長いスロープを下って鶴巻町交差点に出るルートが印象的ですよね。

実はこの辺りには、昭和の時代から温められてきた、壮大な高速道路の構想があるんです。

とっておき(早稲田出口付近).jpg

それでは、最後の問題です!

クイズ④:早稲田出口付近から、将来的にどの方面へ繋がる高速道路が計画されていたでしょう?

1・関越自動車道方面
2・東名高速道路方面
3・中央自動車道方面








チクタク...チクタク...














正解は1・関越自動車道方面なんです!

この路線は、かつて「高速10号練馬線」という名前で検討されていたんですよ。

国の「首都圏整備計画(平成18年9月:国土交通省)」や東京都の「都市づくりのグランドデザイン(平成29年9月:東京都)」にも、将来の道路ネットワークを考える上で、その名前がしっかりと記されています。

これらの計画書を見ると、首都圏全体の交通の流れをよりスムーズにするために、池袋線から中央環状線、そしてその先の関越自動車道へと繋がる高速道路が、重要な役割を果たすと期待されていたことが伺えます。

もしこの高速10号練馬線が実現すれば、埼玉県方面から都心へのアクセスが向上し、物流の効率化や観光客の移動の利便性向上にも繋がる可能性があります。私たちの生活圏がさらに広がるかもしれませんね。

しかし残念ながら現段階では、この計画はまだ具体的な形になっていません。





首都高トリビアクイズ、いかがでしたでしょうか?皆さんは何問正解できましたか?
生活に役立つ知識ではないかもしれませんが、「へぇ~」と感じてくださったならうれしいです!

今回取り上げた場所にも、ぜひ車で行ってみてくださいね!



それでは、次回のブログもお楽しみに!