基本方針3

グリーン社会との共創
(産業界とのコラボ)

地域社会との共生や、様々な分野の企業・団体等産業界とも連携して新技術開発を積極的に
進め、ゼロエミッション電源拡充を下支えします。

リーディングプロジェクト⑧

新技術開発の推進

STAGE1STAGE2新設・更新工事時の
最新技術の活用

新設・更新工事の際に使用する設備、建設機械の導入による省電力化を
推進します。また、新技術による建設資材を活用し、CO2を削減します。

  • ○短期的には、ICT施工を促進(STAGE1)
  • ○長期的には、革新的建設機械(電動、水素、バイオ等)の使用原則化や
    新技術による建設資材の活用を含め、導入拡大を促進(STAGE2)

STAGE2燃料電池車普及への対応

次世代自動車の普及対応のうち、特に燃料電池車(FCV)に
ついては自動車産業の動向や燃料電池車の普及状況を
踏まえて水素ステーション設置等の可能性を検討します。

STAGE1首都高で採用可能な
再生可能エネルギー発電
設備導入

ゼロエミッション電源の購入のみならず、首都高自ら太陽光発電など
再生可能エネルギーの発電を推進します。

再生可能エネルギーの導入

パーキングエリアやトンネル坑口に太陽光発電設備や風力発電設備を整備しています。発電した電力は、
トンネル内の空調設備に利用される電力の一部や、パーキングエリアの建物、トイレの照明などに利用しています。
今後も、再生可能エネルギーの導入を拡大していきます。

STAGE2交通管制の高度化

多様化するニーズに対応した交通情報の提供を行います。

  • ○次世代移動通信システムを整備し、個々の車両の位置情報、画像等の大容量データを
    活用した交通流の円滑化やネットワークの最適化
  • ○プローブ情報等を活用した情報提供
  • ○自動運転による車両制御のための情報支援

STAGE2ノード(拠点)機能の強化

モビリティハブの実証実験等、ノード(拠点)機能の強化を検討し、
MaaS※1社会への対応を進め、人の移動の効率化を後押しします。

※1 MaaS:
Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)の略。ICT(情報通信技術)を活用して
マイカー以外の移動をシームレスにつなぐサービス

リーディングプロジェクト⑨

環境配慮型PAの整備

STAGE1EV用充電器の拡充及び
使用電力のクリーンエネルギー化

EV用充電器の拡充とともに、再生可能エネルギー由来電力の活用により、
使用する電力のクリーンエネルギー化を推進します。

ZEVの普及支援

ZEV(ゼロエミッションビークル)とは、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車などの走行時にCO2
排出しない自動車のことをいいます。
ZEVの普及支援の一環として、EV用急速充電器を設置しています。電気自動車の普及支援として、電気自動車
ユーザーの方が安心して首都高を利用いただけるよう、EV用急速充電器を8箇所のパーキングエリア(平和島
(上り)、用賀、代々木、志村、八潮、市川、大黒、川口)に設置しています。

EV用急速充電器設置箇所

  • 志村PA

  • 川口PA

  • 代々木PA

  • 八潮PA

  • 用賀PA

  • 市川PA

  • 大黒PA

  • 平和島(上り)PA

STAGE1STAGE2PA改修時に環境に配慮した
空間設計及び
材料・設備等
の積極的な採用

施設の更新等において最新設備の導入による省電力化を推進します。

○木材の炭素貯蔵量に着目し、国内森林の健全な循環のため、
「都市における第2の森林づくり」としてトイレや情報コーナー等の木質化の推進(STAGE1)
○ETFE(熱可塑性フッ素樹脂)※1フィルム膜構造を用い、積極的な自然光の取り入れによる照明負荷の軽減(STAGE1)
○パッシブデザイン※2を積極的に取り入れた空間設計によりるエネルギー消費の抑制(STAGE2)

※1 ETFE(熱可塑性フッ素樹脂) : 紫外線に強く屋外での耐候性にも優れ、透明性もあるため長期の屋外での使用に耐えることができる
※2 パッシブデザイン : 太陽の熱や光、風といった自然のエネルギーを、機械を使わずに建物に利用する地球に負担をかけない設計手法

環境配慮型パーキングエリア

湾岸線大井パーキングエリア(東・西行き)、代々木パーキングエリア、加平パーキングエリアは節水型トイレ、
ソーラーLEDブロック、LEDダウンライトなどの環境にやさしい技術を取り入れた「環境配慮型パーキングエリア」です。
今後、その他のパーキングエリアでも、積極的に環境に配慮した取り組みを行っていきます。

節水型トイレ

節水機能型のトイレを採用し、様々な工
夫により、臭いや汚れを防ぎます。

ソーラーLEDブロック

日中、太陽光エネルギーを蓄え、暗くな
るとLEDブロックが自動点灯し、お客さまを安全に誘導します。

LEDダウンライト

室内照明にLEDダウンライトを採用し、
使用電力の節電を図ります。

STAGE1 壁面等の緑化

狭隘敷地部においては壁面緑化等の設置を推進します。

道路空間の緑化の推進

より良い都市景観の創出や走行環境の改善、ヒートアイランド対策、地球温暖化の防止を目的に道路空間の緑化を行っています。
道路沿道やパーキングエリア、ジャンクション部など、
周辺環境や維持管理にも考慮しながら、“みどり”の創出に取り組んでいます。

大師ジャンクション
西新宿換気所壁面緑化
駒形PA
代々木PA屋上
西新宿ジャンクション桁緑化
代々木PA壁面緑化
大橋JCT
平和島PA(下り)
西新宿換気所
浦安付近

STAGE1プラスチック利用の削減、
包装の簡易化

プラごみ・包装材の簡易化を行うことで、焼却処分に係るCO2排出を削減します。

STAGE1フードロス削減への
取り組み

世界の温室効果ガス排出量のうち8~10%を占めているフードロスの削減により、
処分時に発生するCO2の排出を削減します。

STAGE2EV、PHVを非常時電源
として活用

EV、PHVのバッテリーを、停電時や充電切れ車両等、非常時の電力確保に活用します。

2050年の首都高の姿

  • PA内に再生可能エネルギーを導入し、電力を補う
  • 建築物における木材の利用促進
  • PA営業施設におけるプラスチック利用の削減、包装の簡易化
  • フードロス削減への取り組み
  • 給仕や清掃はロボットが行っている
  • リモートオフィスとしての機能も備える

リーディングプロジェクト⑩

CO2吸収への取り組み

STAGE1STAGE2緑地の整備による自然共生

○「おおはし里の杜(大橋換気所)」、「見沼たんぼ首都高ビオトープ」を自然再生緑地として継続管理(STAGE1)
○JCT部や換気所等への緑地空間を工夫(STAGE1)
○CO2吸収能力とメンテナンス性を意識した緑化技術の開発(STAGE2)

おおはし里の杜
見沼たんぼ首都高ビオトープ
新横浜換気所

おおはし里の杜

大橋ジャンクション内の大橋換気所屋上に整備された「おおはし里の杜」
地域の緑や目黒川の自然と連携するエコロジカル・ネットワークの拠点の1つとして
地域の環境改善に寄与できる緑化空間となっています。

A

自然再生の緑~おおはし里の杜~

目黒川の自然と連携するエコロジカル・ネットワークの拠点

B

公園の緑~目黒天空庭園~

全国初となるジャンクション屋上に造られた公園

C

街並みの緑~壁面緑化~

周辺環境との調和に配慮した壁面緑化(オオイタビを植栽)

見沼たんぼ首都高ビオトープ

埼玉新都心線の見沼たんぼ地区では、「自然共生型の新しい都市高速道路」を目指しています。
首都近郊に残された数少ない貴重な緑地空間である、見沼たんぼ地域の生態系を維持するため、
高速道路の高架下に延長1.7km、面積6.3haのビオトープを整備しています。

見沼たんぼ首都高ビオトープ
エリアマップ

道路空間の緑化の推進

より良い都市景観の創出や走行環境の改善、ヒートアイランド対策、地球温暖化の防止を目的に道路空間の緑化を行っています。
道路沿道やパーキングエリア、ジャンクション部など、
周辺環境や維持管理にも考慮しながら、“みどり”の創出に取り組んでいます。

大師ジャンクション
西新宿換気所壁面緑化
駒形PA
代々木PA屋上
西新宿ジャンクション桁緑化
代々木PA壁面緑化
大橋JCT
平和島PA(下り)
西新宿換気所
浦安付近

STAGE2排出権取引制度の検討

排出権取引として、温室効果ガスの排出枠(排出を許される量(キャップ))
取引(トレード)の活用を検討します。

リーディングプロジェクト⑪

次世代自動車普及の
ための環境整備

STAGE1STAGE2EV用充電器の都市計画駐車場等への配備展開

○高速上のみならず、次世代自動車普及への下支えとして都市計画駐車場へのEV用充電器配備の推進(STAGE1)
○都市計画駐車場以外の高架下駐車場へのEV用充電器配備検討(STAGE2)

STAGE2燃料電池車普及への対応

次世代自動車の普及対応のうち、特に燃料電池車(FCV)に
ついては自動車産業の動向や燃料電池車の普及状況を
踏まえて水素ステーション設置等の可能性を検討します。

STAGE2非接触給電システム整備

次世代自動車普及への下支えに向け、従来からのケーブルによる
充電ではなく、PAの駐車場や路面などワイヤレスでの給電が可能となる
設備の設置を検討します。

リーディングプロジェクト⑫

沿道環境の改善

STAGE1騒音・振動対策の推進

沿道の方々の生活環境を快適に保つため、
騒音低減、振動抑制に向けた対策を推進しています。

遮音壁の設置

遮音壁は、生活環境を快適に保つため、沿道への騒音の低減を図
ることを目的として設置しています。
最近では、騒音の低減を図るだけでなく、景観にも配慮した遮音
壁の採用を進めています。

裏面吸音板の設置

裏面吸音板とは、高架橋の下面(裏面)に設置する吸音板のこと
です。裏面吸音板を設置することで、高架橋下面に反射する街路
からの騒音の低減を図ることができます。

高機能舗装の整備

通常舗装

高機能舗装

舗装材に空隙が多い材料を用いて、路面とタイヤとの空気の圧縮
を少なくし、自動車のタイヤと路面の摩擦により圧縮された空気が
開放されるときに生じる音(エアポンピング音)を低減する高機能舗
装の整備を進めていきます。

ノージョイント化工事の実施

ノージョイント工事

路面のつなぎ目(ジョイント)をなくすことによって、ショックのない
スムーズな走行を実現し、騒音や振動を少なくする、ノージョイン
ト化工事を進めていきます。施工後は、つなぎ目の補修(ジョイン
トの取替え)が必要なくなるので、補修工事に伴う渋滞を減らすこ
ともできます。

column

過積載は道路の損傷、
騒音や振動の原因になりますのでおやめください。

過積載車両についてまとめられた内容は下記からご確認ください。

STAGE1大気環境対策の推進

環境ロードプライシング割引の実施により、沿道に居住地域の多い神奈川1号横羽線から
湾岸線へ特大車・大型車の転換を図り、沿道住民の方々の大気環境の改善に取り組んでいます。

環境ロードプライシング割引の実施

横羽線沿道の環境改善のために、湾岸線又は川崎線を利用する大型車・特大車料金を割り引くことで、横
羽線から湾岸線への転換を促します。

他カテゴリも見てみよう