横浜北トンネルは、その大部分がシールド工法で築造されているため、車道部とその下部空間を避難通路とした2層構造となっています。
火災時には、ジェットファン等の換気設備運転により車道内の圧力が高められているため、非常口扉が開放状態となった場合は煙が避難通路へ流れ込む恐れがあります。
そのため、避難空間の安全性を高めるための機構を装備し、避難通路への煙の侵入を防止するシステムを構築しました。
トンネル内の「火災認知」信号もしくは非常口扉の「開」信号で車道下空間の加圧用ファンが運転を開始する制御となっています。通常時は避難空間の湿気等を防止し、点検員の作業環境改善に資するためタイマー制御にて運転を行います。
なお、横浜北トンネルの車道下空間は上下方向合わせ、約12kmという非常に大きな空間であるため、新横浜換気所と子安台換気所のトンネル両側2か所に設置したファンにて送風を行い、中間部の馬場換気所には圧力を調整するダンパを設置し、圧力が高まり過ぎた場合は避圧するシステムとなっています。