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都市内長大トンネルにおける火災時の効果的な換気運用


火災時の効果的な換気運用

背景

都市内長大トンネルは、トンネル延長が長いことに加え、道路ネットワークの利便性向上の観点から、出入り口やジャンクションを設けているため、多数の分岐合流部を有する複雑なトンネル構造となっています。 また、計画交通量が非常に多く、重交通量が予想されます。このような特徴より都市内長大トンネル内で火災が発生した場合のリスクは非常に高くなると想定されます。

技術の概要

都市内長大トンネルにおける防災安全においては、トンネル非常用施設の整備、通常時や発災時の道路交通運用、火災時の効果的な換気運用、発災時の避難誘導、関係機関との連携など各種施策を総合的に機能させる必要があります。 このうち、火災時の効果的な換気運用に関する検討技術は以下の要素により構成されています。

  1. 分岐合流部を有する長大トンネルの換気検討
  2. 火災地点毎の風速のコントロール性の検討(1次元非定常シミュレーション)
  3. 火災地点毎の煙や熱の挙動の検討(3次元非定常シミュレーション)
技術活用事例

この技術を活用して、山手トンネル(中央環状新宿線)をはじめ、中央環状品川線、横浜環状北線などにおける火災時の効果的な換気運用を検討しています。