首都高の高架下に存在する受配電設備である変電塔は、受電所から供給される高圧電力を低圧電力に変圧し、道路上の各種電気通信設備や機械設備に電力を供給する重要な設備で、約250箇所に設置されています。
受配電設備に一般的に用いられるSF6ガスは、絶縁性能と消弧性能に優れる一方で、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一つであるため、代替となる手段が求められてきました。
首都高では、SF6ガスに代わる絶縁媒体として乾燥空気(ドライエア)を用いた受配電設備を採用し、これを標準仕様とした環境配慮型受配電設備の整備を推進しています。
また、2回線スポットネットワーク方式が採用され、万が一の故障の際にも運用継続が出来る高い信頼性と、保守・点検の際には負荷の停止を必要とせず、必要な箇所を切り離して安全かつ的確に作業を行う保守性を確保しています。