10月31日(火)、「おおはし里の杜」で脱穀体験をしました!
6月の田植え、7月の自然観察会、10月3日の稲刈りを経て、今年度の菅刈小学校の皆さんとの稲作体験は今回の脱穀が最後となりました!
気温が低く寒い一日となりましたが、小学生の皆さんには、稲を藁と籾に分ける「脱穀」、籾に混ざっている藁くずやゴミを取り除く「選別」、籾から籾殻をとって玄米にする「籾摺り」、籾をとった後の藁を使った「荒神箒(こうじんぼうき)作り」の4つの作業を体験してもらいました!
まずは「脱穀」!
今回は二通りの方法で脱穀をしました!
一つ目の方法である、割り箸を使って籾をそぎ取っていく作業は、とても地道な作業ですが、みんな根気よく作業をしてくれました!
二つ目の方法である足踏み脱穀機を用いての作業は、その勢いに驚き、稲を手から離してしまう子もいましたが、教わったとおり安全に実施することが出来ました!
続いての作業は「選別」です!
今回は、「箕」という道具を用いて、籾の重さと風を利用する方法で実施しました。
「上手に出来ない」なんて声があちこちから聞こえましたが、少し時間が経つと、初めて使う「箕」も上手に使いこなしていました。
また、昔はこうした苦労を経て、お米を食べられる状態にしていたのだと感じてもらえることは非常に有意義なのです!
「籾摺り」には野球ボールを使用しました!
すり鉢の中でこすることによって、籾殻がとれ、玄米の状態になります。
籾殻がとれたら、籾殻と玄米を分けていきます。
一粒一粒を大切に、無駄にしないよう、作業を進めてくれました!
最後の作業は、『荒神箒(こうじんぼうき)』づくりです!
脱穀し終えた藁の有効活用法としての一つであり、「荒神(こうじん)」とは、「かまどの神様」のこと。
『荒神箒』は荒神様のためにかまどだけを掃除する専用の箒として、昔は利用されていましたが、今は小さい箒として掃除の際に利用されています!
作り方は少し複雑でしたが、スタッフに作り方を教わりながら、みんなオリジナルの荒神箒を作ることが出来ました!
作ったばかりの荒神箒を使って早速藁くずを掃除してくれる子も!
この藁くずも無駄にせず、堆肥に利用することも学んでもらいました!
「刈った稲がどのようにして、いつも食べているお米のようになるのかが分かった。」
「藁を再利用して肥料にしたり、箒を作ったりするなど、いろいろなものに利用できることを学べてよかった。」
作業を終えた子供たちからは、こんな感想を聞くことが出来ました。
大切なことがしっかりと伝えられたようで嬉しいです!
そんな皆さんが作ってくれたお米。
今年はなんと25kgも収穫でき、例年を大きく上回る量となりました!
みんなで作ったお米の味は、きっと格別なはず!食べるのが楽しみですね!