首都高速道路株式会社 オフィシャルサイト

CFRP板接着による鋼桁端部補修技術


本技術は、鋼桁端部の腐食損傷によって生じた鋼材の断面性能低下の回復を図ることを目的に、炭素繊維強化プラスチック板(Carbon Fiber Reinforced Plastic:以下、CFRP板)と接着剤と用いた補修技術です。

鋼材の欠損部に対し、炭素繊維シートを積層したCFRP板と接着剤を用い、桁端部のウェブ、下フランジ、支点上補剛材の3面に対し接着を行うことで、従来の当て板補修時に行うボルト孔の孔明け、ボルト締め付け等の作業工程を必要とせず、より効率的な施工を可能としました。



【参考】

今井貴也,中村一史,平野秀一,増井隆,上条崇,政門哲夫,鈴木啓之,中川健太:断面欠損した鋼桁端柱部材のCFRP板と低弾性接着剤による性能回復に関する検討,土木学会論文集A1(構造・地震工学),Vol.75,No.5,Ⅱ_6-Ⅱ_18,2019