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UITによる鋼橋疲労き裂補修工法


本技術は、既設鋼I桁橋の下横構ガセットプレート端部に対し、UIT(超音波衝撃処理:Ultrasonic Impact treatment)による予防保全対策および止端き裂の補修対策を行う技術であります。

ハンドツールの先端にあるピン(直径3mm)を溶接止端部に当て、超音波衝撃により止端部に塑性変形を生じさせることで、鋼材表面から1.5~2.0mm程度の深さまで圧縮残留応力が導入され、疲労強度を向上させることができます。




【特開2021-023947号:既設橋梁の溶接部の疲労寿命向上及びき裂補修のための方法】


【参考】

上坂健一郎、時田英夫、森猛、内田大介、島貫広志、冨永知徳、増井隆:溶接止端に留まる疲労き裂が生じた面外ガセット溶接継手に対するUITの補修効果、土木学会論文集A1(構造・地震工学),Vol.77,No.1,pp.121-131,2021.