「見沼田んぼ首都高ビオトープ」にて地域ボランティアによる環境活動がありました!

 

 

10月22日(土)に、「見沼田んぼ首都高ビオトープ」で9人の地域ボランティアの方々にご協力いただき、環境活動を行いました。

この環境活動は今年で3年目となります!

今年4回目の活動は、題して『草花を植える会』です。

  

見沼田んぼ地域在来の野草の植付や種まき等、4つの作業をしました。

 

1つ目の作業は、「ノハラアザミ」の株の植付けと、種まきです!

「ノハラアザミ」は近隣地域から姿を消しかけていたため、ビオトープで保護し、増殖することにしました。

   

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ノハラアザミ(写真提供:(公財)埼玉県生態系保護協会)

 

まずは、草を刈ります。

 

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次に、土を耕し、株の移植、種まきの場所を整備します。

 

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そして、種をまきます!

 

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こうして「ノハラアザミ」の保護地の完成!

来年の春には花を咲かせるでしょう!

 

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2つ目の作業は、昨年の活動で植えた「ワレモコウ」の植え替えです。

「ワレモコウ」は「源氏物語」にも名前が出てくる日本在来のバラ科の植物であり、秋には穂状の暗紅色の花を咲かせます。

 

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3つ目の作業は、草刈りです。

ここでは、芽生えたばかりのミゾコウジュ(準絶滅危惧種)の小さな芽を摘まないように、丁寧に草刈りをします。

 

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ミゾコウジュ(写真提供:(公財)埼玉県生態系保護協会)

 

 

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4つ目の作業は、湿地に生えるタデの仲間の移植です。「蓼(タデ)食う虫も好き好き」のタデです!

このことわざは、苦みのある「ヤナギタデ」を好んで食べる虫もいることから、人の好みは様々であるということのたとえだそうです!

 

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「見沼田んぼ首都高ビオトープ」は、道路工事により植物が一度は姿を消してしまいました。

それでも、ビオトープを整備したことで、今では約400種の植物の生育がモニタリング調査で確認されるまでに自然が再生しました!

  

生物の多様性をさらに高めるため、ボランティアの皆様のきめ細かい活動が大きな力となっています。

今後も、地域の皆様の力をお借りして、より自然と共生した首都高を目指してまいります。