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夜景の楽しみ方

丸々もとおさんと語る夜景の楽しみ方
夜景評論家 丸々もとおさんインタビュー

丸々 もとお(まるまる もとお、1965年8月31日-)は、夜景評論家、夜景プロデューサー、夜景コンサルタント、照明コンサルタント。日本夜景遺産事務局長。夜景鑑賞士検定事務局長。(社)LED光源普及開発機構理事。元ぴあ、ダイヤモンド社、KKベストセラーズ、リクルートの編集者・記者。元リクナビ副編集長。
世界初の夜景評論家であり、その肩書きは商標登録済み。夜景、夜景観光のパイオニアとして活躍。立教大学社会学部観光学科出身で、専門は観光学。2002年、ぴあ、リクルートを経て独立。夜景の魅力を観光学、景観学、色彩心理学等、学際的に評論する独自の夜景学を構築。1992年発売の「東京夜景」以来、夜景に関する著書は30冊を超える。全国に広がる、工場夜景ツアーの仕掛け人で、テレビ東京系「ソロモン流」では夜景の賢人として紹介された。

Q1:丸々さんとって、夜景の魅力とはなんですか?

夜景のもう一つの魅力は「儚さ」ですね。夜景には何ひとつ同じものないでしょう。季節や時間帯によって見える風景というものが、たとえ定点で見ていたとしても、同じ夜景に出合うことがない。今この瞬間の夜景というのは確実に失われていってしまうという「儚さ」。
あとはそうですね、人生訓的な話になっちゃうんですけど、よく「自分を発見する合わせ鏡みたいな存在」だと夜景に対しては思っているんですよね。夜景を見ているんじゃなくて、自分を見ているんだという。夜景は自分の心に入っていくある意味入口でしかないっていうことで、実は六本木ヒルズの展望台とかですね、そこでカップルだったり、いろんな人たちを見ていてもそうなんですけど、最初は「きれい」とか「美しい」とか言っているんですが、それもせいぜい3、4分ですね。5分後には、夜景を見ながらぜんぜん違う話をしているんですよね。つまり、夜景はお互いのコミュニケーションを高めていくためのある意味、「入口」になっているというのは間違いなくあると思います。私は、夜景には、話しづらいことが自然に話せるようにする効果があると思います。夜景があることによって話がスムーズに進んでいくし、プロポーズだろうが仕事の話だろうが、家族の問題、難問にしてもですね、夜景があることによって、話しやすくなる。いきなり人間って、オンからオフにはならないじゃないですか。ちょっとづつオフになっていくじゃないですか。いまここにいる状態から少しづつ本来の自分をはぎとっていく時間というのが絶対必要で、それは5分でできるかっていうと、個人差はあると思うんですけど、いきなり自分の中の優しいところに帰れるかっていうと、なかなか難しいですよね。暗がりに目が慣れていくだけでも、15分くらいかかるでしょう?
だから、誰と一緒に観るかに限らず、じっくり、時間をかけてみてほしいですね。

Q2:いろいろな活動をなさっていますが、「夜景検定」というはどういうものなんですか?

夜景検定の方は、正式名称は夜景鑑賞士検定というもので、「夜景を眺める側のプロを養成する」ことなので、語り部養成というのと、眺める側というのは違うんですね。つまり眺め方をよく知っている人たちというのが、夜景鑑賞士といわれるもので、眺め方をよく知るってことは、結果的にどうやってお客さんに楽しんでもらえるかという企画を考えることができるので、受験される方というのが、観光関係の行政の担当者であったり、旅行関係、ホテル関係とか、そういった夜景に関わる事業をやられている方々、あとは観光系の大学を卒業して、観光系の企業に就職したいという学生さんですよね。そういった方々が1/3ずつで、残りの1/3が普通に夜景が好きな方が受けられているという感じです。
もう一方で「夜景ナビゲーター養成講座」いうものもやっているんですが、こちらのほうは、夜景をナビゲートする案内人を養成するというものですね。それぞれの土地に根差したものなんです。長崎だったら長崎、周南だったら周南、横浜だったら横浜、神戸だったら神戸という・・・。その土地の夜景を知って、来た人たちにその土地の歴史を含めて、夜景の魅力や楽しみ方、撮影方法なども含めてご案内できるようなスキルが必要です。夜景観光ガイド、といったところでしょうか。

Q3:もうひとつ、「夜景遺産」がありますが、これはどういうものですか?

「日本夜景遺産」とは、現在鑑賞できる夜景をこれからの子供達のために、後世に残して行こうとする意志のもと、2004年にスタートしたプロジェクトです。
今年の「日本夜景遺産」の認定は、現在14カ所決まっています。 決め方は、まずは立候補してもらうんですね。地域から「うちを認定してほしい」と。事務局としても独自に「こういう場所がありますよ」というのを出します。ノミネートされたものを、夜景検定1級の合格者8人に、そこから1人10票持って、1ケ所について最大2票まで入れられるという仕組みで、投票制にしていきます。そこに事務局投票も入れて、最終的に何票以上というのが認定されるというシステムです。ノミネートされるためには当然、調査をして夜景遺産にふさわしいか選定するのはうちの事務局の仕事ではあるんですけど、最終的には投票制で決まります。いま現在で133カ所ですから、今回14カ所加わると147カ所にあります。

今回のこの首都高夜景の企画でも、首都高で行ける「日本夜景遺産」を紹介することで企画がすすんでいますが、環境保護の観点からも重要な活動だと思います。
後世に夜景を残すということは、現在の視点場(夜景鑑賞地)を守るということ。そこで、夜景鑑賞のルール&マナーを設け、啓蒙し続けています。むろん、首都高から見える夜景遺産、首都高で行ける夜景遺産もたくさんありますが、これらの正しい鑑賞方法をお伝えしていくことで、鑑賞ルール&マナーを伝えるという重要な側面もあります。

Q4:今、節電対策で、夜景が少なくなっている状況だと思いますが、こういうときにも楽しめる夜景はありますか?

節電によって、強烈な光が消え、生活のために必要な微細な光が残りました。これにより、夜景の中に強烈なコントラストが消え、白色の光だけが無数に瞬いているような、「星空」のような大地が見えてきているのです。そんな、「夜空に近づいたような夜景」をぜひ眺め、大切な光ひとつひとつをじっくりと味わっていただきたいと思います。
また、節電環境下により、私たちは比較的「暗がり」に身を置くようになりました。これにより、私たちの視覚は暗がりに慣れ、以前よりも夜景の光がくっきりと見えるようになったと言えます。夜景が暗くなっても、私たちは暗がりになれ、夜景が明るく見えてくる。そして、その明かりたちが過激ではなく、優しく心を照らし出す・・・。なんとも、心温まる夜景が今ここにあるのです。
今、私たちは「光」に対して多くの知識を学んでいます。しかし、この知識は一過性であってはなりません。これから何年も、何十年も、この機会に得た知識をしっかりと身につけ、後世に引き継いでいかなくてはなりません。そこで、何度も、何度もその知識を頭に焼きつけるためにも、現在の夜景をどんどん眺めに行き、その夜景を覚え、そして光の大切さを心に刻み込んで欲しいと思います。

Q5:夜景評論家としての丸々さんからみる、「首都高」とはどういう存在でしょう?

まじめな話をすると、昼間の首都高は流通経済を保つための大切な存在ですよね。一方、夜間の首都高は、昼間の役割はもちろん、観光・レジャーを伴う夜間の経済を活性化する役割を担っている、と思います。
もちろん、私の場合は、夜景を見るために首都高はよく使いますよ。(笑)
先ほどもお話しましたが、「夜景はじっくり、時間をかけて」観ないと、意味がないと思うわけです。
そうすると、目的地にできるだけ早く着いたほうがいい。また、長く夜景を観るためには、体力を温存しておかないといけないですよね。行くまでに疲れたらしょうがない。だから首都高を使って夜景を観にいくというのは、そういう意味でも利にかなっている。
また、問題はその帰りです。
せっかくリフレッシュするために夜景を観にいったのに、家に帰る時間がかかると、それだけで疲労します。夜景の記憶を持って帰り、その流れで就寝する。本当にいい眠りが待っていますよ。本当に。ぜひやってみてください。
経済効果を高めて日本を元気にするためにも、たまには家の電気を消して(節電して)、首都高で、夜景を見に行って欲しいと思います。

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