
丸々 もとお(まるまる もとお、1965年8月31日-)は、夜景評論家、夜景プロデューサー、夜景コンサルタント、照明コンサルタント。日本夜景遺産事務局長。夜景鑑賞士検定事務局長。(社)LED光源普及開発機構理事。元ぴあ、ダイヤモンド社、KKベストセラーズ、リクルートの編集者・記者。元リクナビ副編集長。
世界初の夜景評論家であり、その肩書きは商標登録済み。夜景、夜景観光のパイオニアとして活躍。立教大学社会学部観光学科出身で、専門は観光学。2002年、ぴあ、リクルートを経て独立。夜景の魅力を観光学、景観学、色彩心理学等、学際的に評論する独自の夜景学を構築。1992年発売の「東京夜景」以来、夜景に関する著書は30冊を超える。全国に広がる、工場夜景ツアーの仕掛け人で、テレビ東京系「ソロモン流」では夜景の賢人として紹介された。
日本各地における美夜景の再発見&発掘し、「日本夜景遺産の認定」「夜景の観光的価値の向上」および「域経済活性化を担う人材の育成と交流」「夜景鑑賞地の整備・保存」に貢献することを目指しています。日本夜景遺産は、「自然夜景遺産」「施設型夜景遺産」「ライトアップ遺産」「歴史文化夜景遺産」分類。2004年から認定作業を始め、2011年7月で147カ所が認定。夜景案内人「夜景ナビゲーター」の養成や「夜景検定」事業も行っています。なお、2011年8月現在、日本全国に「夜景鑑賞士」3000名、夜景ナビゲーター(東京都、横浜市、川崎市、神戸市、長崎市、周南市)において250名を輩出しています。
今年の日本夜景遺産の認定は、現在14カ所決まっています。決め方は、まず夜景スポットを有する各地から立候補してもらうんですね。例えば、市や県の観光課から「ぜひ、うちを認定して欲しい」と。もちろん、事務局でも独自の調査を重ねリストアップします。今年は全国で約50カ所の夜景スポットがノミネートされましたが、検定1級の合格者8人に、そこから1人10票持って、1ケ所について最大2票まで入れられるという仕組みで、投票制にしているんですね。そこに事務局投票も入れて、最終的に何票以上というのが認定されるという・・・ノミネートされるためには当然、調査をして夜景遺産にふさわしいか選定するのはうちの事務局の仕事ではあるんですけど、最終的には投票制で決まります。いま現在で133カ所ですから、今回14カ所加わると147カ所にあります。
1年に1回ですね。第七回となる今年は、自然夜景遺産として「伊丹スカイパーク」(兵庫県)や「晴海親水公園」(山口県)など3カ所、施設型夜景遺産として、「観光物産館アスパム」(青森県)、「アイ・リンクタウン展望施設」(千葉県)、「ゴールドタワー」(香川県)など5カ所、ライトアップ遺産として「あしかがフラワーパーク」(栃木県)、奥日光湯元温泉 雪まつり(栃木県)など5カ所、歴史文化夜景遺産では「秩父夜祭」(埼玉県)が認定されています。夜景遺産認定の募集は、毎年8月~翌年の5月まで。5月から認定作業や現地調査を経て、7月に決定し、8月に公表する流れとなっています。来年への認定に向けて新しい動きですが、地図サービス「Peta Map」(ソニー)と提携して、一般の方からも自由に応募できるスタイルを始めました。新たな夜景遺産を多くの人にぜひ発見してもらいたいですね。

今回の14カ所を加えて147カ所になります。毎年10カ所強のペースで認定していますから、あと4年ほどで200カ所に届く感じです。おかげさまで自治体、観光事業者、夜景を愛する皆様のご支援を頂いたおかげで、資金的なリソースが少なかった本事務局の運営も順調に歩んでこれました。今後は更なるステージに飛躍できるよう努めますので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
今回のこの首都高夜景の企画でも、首都高で行ける「日本夜景遺産」を紹介することで企画がすすんでいますが、環境保護の観点からも重要な活動だと思います。
後世に夜景を残すということは、現在の視点場(夜景鑑賞地)を守るということ。そこで、夜景鑑賞のルール&マナーを設け、啓蒙し続けています。むろん、首都高から見える夜景遺産、首都高で行ける夜景遺産もたくさんありますが、これらの正しい鑑賞方法をお伝えしていくことで、鑑賞ルール&マナーを伝えるという重要な側面もあります。

今、日本各地では夜景を観光資源として地域活性化が行われています。しかし、どれも独自に行われている場合も多く、人的交流もあまり無い状況です。そこで、日本夜景遺産事務局では2008年から開催しています。
「日本夜景サミット」は、日本全国における夜景観光活性化に尽力する行政、民間企業が一堂に会する場として開催するものです。滞在型の観光資源としての夜景を、どのように活用し、どのような成果を残し、滞在型観光に結びついているか、そして地域活性化に役立っているのか等、「夜景観光」に関するあらゆる情報を担当者レベルで共有し、官民一体・新たな商品開発も含めたさらなる地域活性化の実現の一助を目指していくものです。
2009年、2010年と開催した「日本夜景サミット」は、おかげさまで観光事業者の皆様には大変好評をいただきましたが、本年は大阪に場所を移し、「水都大阪フェス2011」協力事業の一環として、第三回「日本夜景サミット2011 in 大阪」を開催する運びとなりました。
今年は夜景都市の市長や副市長も参加。大いに盛り上がると思いますが、今回は初めて一般参加を認めています。それも無料。夜景が好き、観光関連に就職を目指している方はぜひ御参加ください。もちろん、観光事業者の方は多くのヒントが得られるだけでなく、有益な人脈も築けると思います。
詳細&お申込は、http://www.yakeikentei.jp/summit2011.html

1894年の完成以来、横浜港の要となった大さん橋ふ頭。2002年に再整備を完了し、現在に至る。約430mの屋上には送迎デッキを擁する広場がある。みなとみらいから横浜ベイブリッジまで360度の夜景が望め、現在では横浜の夜景名所としてはナンバーワンの認知度を誇る。
首都高夜景にも紹介しています
- ●テレコムセンター展望台(東京)
- 情報・文化発信ビル通信情報網の拠点ビル21階(高さ99m)にある回遊式展望台。青海に立つ凱旋門のような建物の最上階に位置。東京タワー、レインボーブリッジが輝く「都市夜景」。お台場周辺の代表的ランドーマークを見渡せる。南側にはコンテナ埠頭がオレンジ色に輝く「埠頭夜景」が広がる。
- ●太田山公園展望台(千葉・木更津市)
- 西の湘南平、東の太田山と呼ばれるほどの素晴らしき夜景スポット。木更津市街の小高い山頂部に28mの高さを擁する「きみさらずタワー」を設置。木更津駅前の商店街や住宅地を中心とした白色の灯群のほか、雄大な東京湾周辺の夜景が展開。日本武尊の悲恋伝説が残る、恋愛夜景スポット。
- ●横浜ランドマークタワー・スカイガーデン(横浜)
- 高さ296mの横浜ランドマークタワーの273m部分(69階)に位置する、日本一の高さを誇る展望台。360度の回遊式で、360度の視界を確保し、横浜港を眼下に東京タワー、房総半島、富士山など、スケール感は日本一である。特に西側がお薦めで、大地に星が散りばめられたような幻想的な光景は圧巻。
- ●飯岡刑部岬(千葉)
- "東洋のドーバー"と称される屏風ヶ浦の西端には、展望館や灯台が建つ。3階建ての展望台「光と風のデッキ」があり、閉館時間を気にすることなくスケール感溢れる夜景を堪能できる。崖下すぐに漁港が広がり、その向こうに九十九里浜の海岸ラインが伸びる。右方向には白色だけの住宅街の明かりが広がる。
- ●江ノ島展望灯台(神奈川)
- 江の島展望灯台の展望フロアは海抜101.5m。西は藤沢市を経て、茅ヶ崎、大磯、小田原まで続く海岸線と市街の明かり。東は江の島ヨットハーバーを眼下に、「東洋のマイアミビーチ」と称される片瀬海岸から腰越、稲村ヶ崎、逗子、葉山から三浦半島までの海岸線を主軸に道路照明、市街光が煌めく。