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所要時間の不思議


《経路/所要時間/料金案内サイト》は、過去の統計データを用いた、曜日・時間・お盆やゴールデンウィークなどの時期も考慮した、「平均的な所要時間」をお知らせしていますが、お客さまには、“同じ曜日なのに…”、“同じ時間帯なのに…”、『所要時間が全然違うじゃないか!』という経験はございますか?
これは、交通状況が、日々刻々と変わっていますので、同じルートでも渋滞状況によって所要時間は違ってきます。

“同じ日でも、時間帯”によって、“同じ時間でも曜日”によって違います…

表の説明

日々・時々刻々と変化する交通状況や所要時間ですが、統計データによる所要時間は、平均的な一つの値をお知らせしています。
早い日もあれば遅い日もあり、非常に『バラツキ』のあるデータを、統計処理して、ひとつの値として算出したものです。わかりやすいのですが、お客さまの状況によっては、「ちょっと長めに、どの程度余裕を見込めばよいか・・・」などが、平均的な時間だけではわからないものです。

そんなバラツキを含めて、“到着見込みをより正確に知りたい!”と、思われるお客さまも多いことでしょう。

ここでは、“より正確に到着見込みをたてたい”お客さまのご要望にお応えし、3号線の事例をもとに、“バラツキのある・不確実な所要時間”を、どのように読み解くかをお示しします。

次のグラフは【3号渋谷線上り 用賀から谷町】の平成21年4月1日から5月31日までの所要時間を表しています。

例えば、午後12時では概ね18分程度…①ですが、ときどき20分から30分…②の時があり、事故で60分…③を超えた時もありました。

グラフ1:3号渋谷線用賀~谷町JCT

『こんなに日々刻々違う所要時間をどうやって見て、出かける目安にすればよいの??』との声が聞えてきそうです。
また、お客さまの状況によっても、どのレベルの所要時間を知りたいか、異なります。
そこで、この幅のある所要時間から、お客さまのニーズに合った『目安』を設けてみました。

ここでは、大きく4つのレベルに分けてみました。
レベル1:平均的な所要時間
レベル2:やや余裕を持った所要時間
レベル3:1週間に1回程度の渋滞に遭遇した時の所要時間
レベル4:1ヶ月に1回程度のひどい渋滞に遭遇した時の所要時間

レベル
(タイル値※1)

お客さまの状況 首都高の状況と所要時間のレベル

レベル1
(平均値)(50%タイル値)

「余裕はみずに、平均的な時間が知りたい。」 “通常はこれくらいで走行できる”時の平均的な時の所要時間

レベル2
(70%タイル値)

「約束の時間はないけど、少し余裕をもって向かいたい。」 やや余裕をもった時の所要時間

レベル3
(85%タイル値)

「遅れたくないけど、事故なら仕方ない…かも。」 1週間に1回くらいの渋滞(事故渋滞も含む)に巻き込まれた時の所要時間

レベル4
(95%タイル値)

「絶対に遅れたくない!」(例:飛行機の搭乗時間があるなど) 1ヶ月に1回くらいのひどい渋滞(事故渋滞も含む)に巻き込まれた時の所要時間
※1 タイル値とは・・・例えば、『ある区間の所要時間が60分でそれが95%タイル値であれば、100台の車が通って95%までの車(95台)は60分の所要時間で通れる。』という値です。(簡易的に平日毎正時に出発した場合の所要時間をある一定期間集め、この所要時間のタイル値を用いています。)

では、所要時間がどれくらい違うか“レベル”別に、先ほどの【3号渋谷線上り 用賀から谷町】の場合で見てみましょう!

下の図は、渋滞が多めの金曜日の事例です。
〈朝の時間帯〉は、全体的に6~8時に所要時間が延びてきますが、6時半くらいであれば、何も渋滞がなければ約10分1ヶ月に1回程度のひどい渋滞に巻き込まれた場合でも、約25分の所要時間を見込めばよいですが、1時間出発時間を早めると、ほぼ確実に15分以内で到着可能!とわかります。
〈夜の時間帯〉も、20時以降となると、全体的に所要時間が落ち込み、ほぼ見込みどおりの時間で走れます。

グラフ2:3号渋谷線上り