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雨の日の運転は視界が悪くなり、また路面が滑りやすく、制動距離(ブレーキ開始から所定の速度に達するまでの距離)も伸びるなど思わぬ交通事故に繋がることがあります。以下のことに十分注意して安全運転を心がけてください。
首都高では、お客様に安心、快適にご利用いただける高速道路を目指し、交通安全対策施設の設置や安全運転啓発活動の実施など交通事故防止に取り組んでいます。最近の総事故件数は概ね10,000件前後でしたが、2020年はコロナ禍による交通量減少の影響もあり、7,117件と減少傾向です。
雨天時においては、雨天時間割合が同程度だった2018年度と比較すると、雨天時以外の事故件数は大幅に減少していますが、雨天時の事故件数は横ばいとなっています。(下記グラフ参照)
雨天時間・・・1mm以上の降雨時間 ※東京管区気象台調べ
東京管区気象台発表のデータによると、年間総時間に占める晴天時間及び雨天時間の割合は上記円グラフのとおりです。2020年度を例にとると、雨天の時間は年間総時間の約5%程度であるにも関わらず、雨天時に発生した交通事故件数は総交通事故件数の22.4%を占めています。天候別での1時間当たり交通事故件数を算出すると、雨天時以外の0.67(件/時間)、雨天時では3.33(件/時間)であり、雨天時においては雨天時以外の約5倍の割合で交通事故が起きていることが分かります。様々な状況の変化により、雨天時には雨天時以外と比較し交通事故が非常に発生しやすい状況にあるといえます。(下記グラフ参照)
雨天時以外は「追突事故」が約4割を占めるのに対して、雨天時は「施設接触事故」の割合が約5割を占めています。
雨天時以外に比べ、雨天時の1時間あたりの施設接触事故発生件数は約15倍となっています。
また、雨天時以外に比べ、雨天時の1時間あたりの死傷事故件数は約6倍となっています。(下記グラフ参照)
雨天時の施設接触事故は約7割が60km/h以上での走行中に起きています。雨天時にスピードを出すと、スリップしやすくなり交通事故につながってしまいます。(下記グラフ参照)
※四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。