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雨の日の運転は視界が悪くなり、また路面が滑りやすく、制動距離(ブレーキ開始から所定の速度に達するまでの距離)も伸びるなど思わぬ交通事故に繋がることがあります。以下のことに十分注意して安全運転を心がけてください。
首都高では、お客さまに安心、快適にご利用いただける高速道路を目指し、交通安全対策施設の設置や安全運転啓発活動の実施など交通事故防止に取り組んでいます。首都高速道路における交通事故発生件数は、コロナ禍の2020年度、2021年度と比べて交通量が回復している影響もあり、2022年度は8,393件と昨年度に比べて増加しています。(下記グラフ参照)
東京管区気象台発表のデータによると、2022年度の雨天時間は年間で約5%となっていますが、首都高速道路で雨天時に発生した交通事故件数は全体の約15%を占めています。
特に雨天時は路面が滑りやすくなっているため、重大事故に繋がりやすい道路施設への接触事故が発生しやすくなっています。データを見てみると、天候別の施設接触事故件数(1時間当たり)を算出した場合、雨天時以外では0.12(件/時間)、雨天時では0.82(件/時間)であり、雨天時においては雨天時以外の約7倍の割合で施設接触事故が起きていることが分かります。(下記グラフ参照)
雨天時以外は、「施設接触」事故が約1割を占めてるのに対して、雨天時は「施設接触」事故が約3割を占めています。
また、雨天時以外に比べ、雨天時の1時間あたりの死傷事故件数は約4倍となっています。(下記グラフ参照)
雨天時の施設接触事故は60km/h以上での走行中に発生しやすい傾向にあります。雨天時にスピードを出すと、スリップしやすくなり交通事故につながってしまいます。(下記グラフ参照)
※四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。