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首都高の名所 / 横浜ベイブリッジ

横浜ベイブリッジが架かるまで

横浜ベイブリッジは、架橋地点の支持層が深く急傾斜である、航行船舶が多い横浜航路を横断するなどの条件のもとで、工事の安全、工期の短縮、経済性を実現するために、いくつかの新しい技術を駆使して建設がおこなわれました。

下部工事の特徴

■基礎構造部材のプレキャスト化
建設工事を能率よく進めるために、コンクリートバージおよびコンクリートケーソンの第1ロットを作業条件の良い陸上ヤードで製作(プレキャスト化)します。コンクリートバージとは、コンクリート製の偏平な四角い船のようなもので、工事中は、作業足場、ケーソン圧入の反力台、フーチングの型枠などに使用され、下部工完成後はフーチングの一部として力を分担します。このように、コンクリートバージは、多くの役目をもち、経済的な設計となっています。また、コンクリートケーソンの第1ロットは、現場作業を減らし、軟弱層における自沈に対処するためにできるだけ長くするのが望ましく、運搬上の制約も考慮して、長さを27mとしました。

■新型大口径掘削機の開発、採用
架橋地点は、支持層が深く、従来の工法では工事が困難なため、新たに開発した大口径掘削機を採用しました。これによって、工事が可能となり、工事の安全、能率化が図られました。

上部工事の特徴

●側径間大ブロック一括架設
側径間は、小型船舶の障害にならない位置に仮支柱(ベント)を立て、側径間を2ブロックにわけて大型クレーン船で架設しました。そのため工事の安全が図れ、架設作業に伴う航路制限が極力避けられました。

●中央径間小ブロック片持式架設
中央径間は、横浜航路をまたぐため、斜張橋の力学特性を利用してケーブルを張りながら主桁を徐々に伸ばす片持式架設工法を採用しました。主桁が長く伸びてきますと、地震や強風時に不安定になりがちですが、架設時の耐震解析、風洞実験などをおこない安全性を十分確認しました。

  • コンクリートバージ製作

    横浜市金沢区内の埋立地を掘削して地盤補強をおこない、コンクリートバージ製作用のヤード(ドック、約126m×86m×8.5m)を作り、その中でフーチングの外殻となるコンクリートバージ(主塔用56m×54m×8.25m、端部橋脚用54m×34m×8.25m)を製作します。

    図:コンクリートバージ製作
  • 海上仮設工

    架橋地点では、浮遊しているコンクリートバージを固定する設置ガイド、コンクリートバージ沈設後にコンクリートバージを支持する仮支持杭、コンクリートバージ受入後の作業に使用する棧橋、海上作業台などの建設工事をおこないます。

    図:海上仮設工
  • コンクリートバージ曳航

    コンクリートバージのドック内工事がおわるとドック内に注水し、前面護岸を撤去します。そしてコンクリートバージを浮上させ架橋地点へ曳航します

    図:コンクリートバージ曳航
  • コンクリートバージ海上製作

    コンクリートバージは、設置ガイド内に誘導後、浮遊状態で壁を3.75m継ぎ足して高さ12mとします。その後、コンクリートバージ内に注水して仮支持杭上に着底させます。次にコンクリートバージ上に覆工板を敷設して作業足場を作ります。

    図:コンクリートバージ海上製作
  • ケーソン第1ロット設置

    コンクリートバージの底板に設けられた円形の仮蓋を撤去し、大黒ふ頭内のヤードで作られたプレキャストコンクリートケーソンを大型クレーン船で建て込みます。

    図:ケーソン第1ロット設置
  • ケーソン構築、沈設

    コンクリートケーソン第1ロット設置後、その上部に、コンクリートケーソン構築、掘削、圧入を繰り返し、所定の深さまで沈下させ、コンクリートケーソン先端部にコンクリートを詰めます。軟弱層を掘削するには、クラムシェルを使用し、砂礫層土丹層を掘削するには新型大口径掘削機を使用します。

    図:ケーソン構築、沈設 図:新型大口径掘削機拡大図 新型大口径掘削機拡大図
  • フーチング構築

    すべてのコンクリートケーソン沈設後、フーチングとしての鉄筋の配置、橋脚を固定するためのアンカーフレームの設置などをおこないます。そして、コンクリートバージ内にコンクリートを中詰めして下部構造は完成です。

    図:フーチング構築
  • 主塔下部架設

    主塔下部は、あらかじめ陸上で大きなブロックに組み立て、大型クレーン船による大ブロック工法で架設します。P3には展望用のラウンジが設けられ、横浜港の景色を楽しむことができます。

    図:主塔下部架設
  • 側径間桁地組立

    大型クレーン船にて一括架設される側径間桁は、架橋地点近くのヤードにおいて、大きな2つのブロックに地組立てされます。

    図:側径間桁地組立
  • 大型クレーン船2隻による側径間桁の大ブロック架設

    大きなブロックに地組立てされた側径間桁は、大型クレーン船2隻による相吊り工法によって架設されます。

    図:大型クレーン船2隻による側径間桁の大ブロック架設
  • 主桁中央径間架設

    主桁中央径間は、地組した面材と単材を台船で運搬し、主桁上の大型クレーンで吊り上げて順次張り出していく片持式工法で架設します。この際ケーブルも同時に架設し主桁の架設材として利用します。

    図:主桁中央径間架設
  • 完成

    主桁の閉合後、ガードレール、照明などの付属施設の設置や、舗装をおこなって完成です。

    図:完成