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9限目の首都高講座は神奈川地区の交通管理及びトンネル防災や、安全点検について学びます。
神奈川管理局の交通管制室にてグラフィックパネルをご覧いただきながら神奈川線の交通管理について説明させていただきます。次に湾岸線のトンネル換気所でトンネルがどのように守られているのか学んでいただいき、トンネル内避難路にて保全点検作業を見ていただきます。
また、換気所の展望室では、多摩川トンネルの模型を前に沈埋トンネルの造り方もご説明します。この展望室からは浮島ジャンクションや、天気がよければ海に浮かぶ海ほたるまでの眺望もお楽しみいただけます。
コース名 | 9限目 |
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講座場所 | 首都高 神奈川管理局 |
講座日時 | 平成21年5月22日(金) 14:00~17:00 |
募集人数 | 18歳以上5組10名 |
参加費用 | 無料 |
9限目に参加されたのは、首都高(神奈川地区)の交通管制や保全点検に興味を持っていただいた皆様。 まず、神奈川管理局内のグラフィックパネルで神奈川地区の交通状況や、横浜ベイブリッジ等に設置している監視カメラ映像をご覧いただき、その後、次の目的地である多摩川第一換気所に移動しました。
多摩川第一換気所は多摩川河口の浮島ジャンクションに隣接し、多摩川トンネル内の換気制御や多摩川トンネル・川崎航路トンネルの防災監視を司る場所となります。その換気所の7階で、湾岸線建設当時の様々な工法や技術について説明させいただきました。多摩川トンネルや川崎航路トンネルは、沈埋工法と呼ばれる別の場所で造られた直方体の函体を現地で埋める工法が採用されました。
ここ多摩川第一換気所は、羽田空港の対岸にあるため飛行機が滑走路に着陸するシーンを間近で見られたり、都市高速ならではの複雑な浮島ジャンクションを見渡すことの出来る隠れたロケーションスポットでもあります。 次に場所をコントロールセンターに移し、トンネルの防災システムと川崎航路トンネルで火災が発生したと想定した訓練状況を見ていただきました。
そして、地下4階(通常の階数で8階程度)の車道部(トンネル部)まで管理用のエレベーターで降りて、保全点検路を歩き、首都高技術株式会社の全面協力による保全点検のデモンストレーションに参加していただきました。
デモンストレーションでは、コンクリートの損傷を叩いたときの音で判断する打音検査システムや、構造物の表面の温度で判断する赤外線法を使って、コンクリート診断を体験していただきました。
これらの体験を通じて、首都高を安全に利用してもらうための地道な作業の大切さを理解していただけたと感じています。
ご参加いただいた皆様、最後まで講座を受講していただきありがとうございました。
首都高講座9限目開催にあたり御協力いただいた企業様
首都高技術株式会社(敬称略)