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37限目の首都高講座は、9月に実施された32限目の講座に引き続き、中央環状品川線の建設現場でトンネル建設について学んでいただきます。
前回の講座ではシールドマシンがシールドトンネルを掘進し、トンネル躯体を構築する様子を中心にご覧いただきました。
今回はトンネル躯体構築後に設置された横連絡坑(隣接するシールドトンネルを行き来するための連絡坑)や、シールドトンネルと出入口を接続する切開き工法と呼ばれる工事の様子などを紹介します。
講座では現場の様子を皆さんにできるだけわかりやすく説明いたします。東京の地下トンネルでどのような工事が行われているのか、皆さんの目で確かめてみませんか? 皆さんのご参加心よりお待ちしています!
コース名 | 37限目 |
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講座場所 | 品川線本線シールド |
講座日時 | 平成24年5月22日(火) 14:00~17:00 |
募集人数 | 20名(18歳以上) 1枚のはがきで1名、または2名申し込めます |
参加費用 | 無料 |
首都高講座37限目は、品川線の本線シールドトンネルで行いました。 概要説明後シールドトンネル内の見学を行い、横連絡坑、Uターン路の構築状況と掘進を終えたシールドマシンをご覧いただきました。
まず、ヘルメットと説明を聴くためのインカムを付けて出発。大井北立坑から作業用エレベーターで大橋ジャンクション方向に向かう北行シールドトンネルに降りたちました。このトンネルは、3月に新宿線との接続部まで掘進を完了しています。(東京都施工の南行シールドトンネルも昨年12月に掘進を完了)
品川線本線シールドトンネルは、北行と南行の2つのシールドトンネルで構成されていますが、途中に緊急時の避難用として、この2つのトンネルを連結する横連絡坑という構造物を造っています。今回は見学の途中にその構築状況を見ていただき、横連結坑から南行シールドトンネルにも立ち寄りました。
さらに、途中までバスで行き、その先は片道700メートル程をトンネル脇についている安全通路を歩いて、シールドマシンのあるトンネルの先端に行きました。
外径12.3mという大断面のシールドトンネルを掘ったマシンが目に入ると、稼働を終えていますが圧倒されるような迫力がありました。さらにエレクターという、セグメントを組み立てる機械部分の側まで近づきました。
受講者の皆さんは、しばらくの間エレクターの側でいろいろな角度で機械を見たり、シールドマシンが掘って造った丸い筒型のトンネルに立っていることを楽しまれたりしていました。また、今立たれている場所が完成時は道路の下になってしまうことなどが感慨深いとされて、熱心に写真撮影されている方もいらっしゃいました。
その後、また約700メートルを戻り、7キロ以上を工事作業員用のバスに揺られて、最初の場所に戻り講座を終了しました。受講者の皆さん、最後までご受講ありがとうございました。
建設担当のスタッフは、受講者の皆さんとの会話の中で「こんな大きな現場、なかなか見られないよ。本当に来て良かった」「地上(山手通り)でずっと工事をしていたのは知っていたが、まさか、こんな大きなトンネルを8㎞も掘っていたとは本当に驚いた」などのご感想を直接いただき、改めて品川線の事業の規模、工事の大きさを再認識したとの事です。この先も重要な建設工事が続く品川線です。
進捗状況等は、これからも首都高webサイトでお知らせしますのでこれからも応援してくださいね!