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高速10号晴海線では、豊洲から晴海間を延伸する建設工事が進められています。
首都高講座57限目は、開発が進んでいる臨海部の交通を支える晴海線の建設現場を見て・学んでいただく講座です!
建設中の晴海線は、運河やゆりかもめが交差しているだけでなく、都道が並走・近接しています。そんな周辺状況の中、周囲の安全と交通への影響を小さくするために様々な工夫をしながら工事を進めています。
晴海線の工事現場の一部には運河が横断しており、工事中に橋桁を支える仮設の支材を地上に設置できないため、手前で組み立てた橋桁を専用の機械で前に移動させながら架設をしていく「送り出し架設」工法を採用しています。今回の首都高講座では、この工法で架設を行っている現場を間近で見ることができる貴重な機会になります。また、この「送り出し架設」の現場のほか、橋桁を支える鋼製橋脚の組立状況も見学していただける機会です。
橋桁が順次組み上がろうとしている晴海線の現場で、建設工事の技術を実際に見て・学んでみませんか?
コース名 | 57限目 |
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講座場所 | 首都高 晴海線 |
講座日時 | 平成27年12月16日(水)14:00~16:00 |
募集人数 | 20名(18歳以上) |
募集期間 | 平成27年11月2日(月)~ 11月30日(月)17:00 |
参加費用 | 無料 |
締切 | 平成27年11月30日(月)17:00 |
12月16日(水)に、首都高晴海線の建設現場にて開催された首都高講座57限目のご報告です。
この時期としては珍しいほどの暖かい日となり、絶好の現場見学日和となりました。
まずは、当社の工事事務所にて、晴海線の模型とパネルを使って工事の概要説明を行いました。ここで事業の概要や運河やゆりかもめと交差する複雑な現場の様子を学んでいただきました。
今回見学した晴海線と交差する晴海運河は、船の往来もある幅広い運河であることから、台船リフトアップ架設工法及び吊り上げ一括架設工法が採用されました。この工法は、遠方の工場で橋桁(一番長いもので143m!)を台船に載せて運搬した後に2日程度のわずかな日数で架設したことを学んでいただきました。
次に、橋桁を支える橋脚の架設工事の現場へ行きました。ここは、「ゆりかもめ」との交差部分にあたります。
今回の見学場所は、完成後に地中に埋まってしまう部分であり、今しか見られない見学をしていただきました。
限られたスペースの中で組まれた足場を潜り抜けながら橋脚に近づいて見学していただきました。
最後に「送り出し架設」工法の現場を見学。
晴海線では交通量の多い都道が並走するほか、運河上に架設するなどの制約条件のなかで工事を進めるため、数々の工夫をしています。
「送り出し架設」工法の採用もその一つで、架設する位置よりも手前で橋桁を組み立て、架設する位置に送り出すという方法です。
今回は、既に架設された橋桁の上に登り、まだ舗装されていない道路面の上を歩きました。橋桁の上では、全長約250mの橋桁を送り出すための送り出し装置や桁を載せる構台等を近くから見学していただきました。また、すでに供用している晴海線と現在建設している新しい晴海線がボルトでつながっている状況も見学していただきました。
現場で働く作業員の方々や社員の命を守るヘルメットや安全帯も当日、参加者の皆さまに装着していただき、実際の使い方も体験していただきました。
夕焼けに照らされたレインボーブリッジ、東京タワーやスカイツリーなどの景色を望みながら、今回の講座は終了となりました。
最後までご受講いただき、ありがとうございました。